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13,ご無沙汰!!


 いやいやまったくもってご無沙汰しました!

 派遣の仕事が6月から、早朝からの出勤に変更になり、
 大量に人が辞めてしまった。

 残っている人と、新人とで、いつ終わるか分からない仕事に、
 ひっちゃかめっちゃかになって、連日疲れまくっていたのであった。

 新人さんは毎日やってくる。が、続かない。

 残っている、多少仕事の分かる人間が、殺気立って
 「仕事がトロい」だの「使えねぇ」などと言うからだ。

 私のように多少仕事が分かってきても、使えない人間は、
 そんな彼女等を気の毒に思う。

 今日、新人の子が、昼休み、喫煙所で一人、座り込んでいた。
 
 私は、幼少の頃から食べるのが物凄く早い。
 小学生の頃から男子より早く食べ終わり、校庭で遊んでいた位だ。

 そんな私が今日も一番に食べ終え、喫煙所に行くと
 明らかに新人で、明らかにご飯を食べていない人が座って居たのだ。

 一応「お疲れ様~」と声をかけ、私はタバコを吸っていた。

 すると「あの、あたし今日から働いているんですけど、仕事が遅いって、話し声が聞こえて
 あたしのことじゃないかって気になっちゃって・・・」と話し出した。
 
 歳は20代かなぁ。

 まず私は「ご飯食べた?」と聞いた。・・・やっぱ食べてない。
 一応、大人として、初めての人間が最初から早く出来るわけない、
 そんな事いう奴はほっとけ、などと通りいっぺんのなぐさめ方しか出来なかった。

 誰もが、こんな事を思い、辛くなるもんだ。
 
 でも、そこから先は自分次第だ。
 
 お金の為と割り切ってやるもよし。
 文句言った奴を仕事で見返すもよし。
 さっさと自分にあった仕事へ転職するもよし。

 私はこの単純作業ですら、まともに出来ない人間だ。
 一応、やる気はあるのだが、1つ教わると1つ失ってしまい、
 
 ダンボールはひっくり返すわ、同じ失敗を何度も繰り返すわ、
 話し声がでかいと注意され、
 気を利かしたつもりが余計なお世話で・・・
 本当に無用な人間なのだ。
 
 そんな事で随分当初は落ち込んだものだ。

 しかし!!
 
 そんな私にSOVERYの相棒、ふんじは言ってくれたのだ!
 
 「小出葉子、ここに在り!」って事でいいじゃん。と。

 そうだ!落ち込んでいる皆、
 頑張って、いっぱい失敗したっていいじゃんか!!

 今まで誰もやらなかったようなくだらない失敗を
 伝説にしよう!!

 そう思ってから、あたしは随分楽になったよ。

 頑張れ!新人!明日、待ってるよ!

12、音色。


 音楽番組を見なくなってもう久しい。

 面白くないのだ。

 もちろん、知らないだけで、
 いい楽曲や詩や歌があるのだろう。

 が、CMやラジオから流れてくる音楽に
 心奪われる事がめったにない。

 働いている工場で若い子達が
 代わる代わるCDをかけているのだが
 私には誰の歌かさっぱり分からないし
 何を歌っているのかも分からない。
 
 そんなある日、「1980年代の音楽」的な
 オムニバスがかかった。

 すると工場は一気にざわめき出した。

 かなり年齢のいった人たちまでもが
 「懐かしい」
 「この曲知ってる!」
 と話し始めたのだ。

 私といつも一緒に作業している年下の彼女が、
 「この時代って、アイドルとおじさんおばさんが一緒に
 歌番組に出てたよね」
 と面白い事を言い出した。

 そう。この時代は「いい音楽」ならば、どの世代の歌手も
 歌番組に出ていた。

 だから、アイドルの歌に聞き入っていた自分も、
 同時におじさんおばさんの歌う「いい音楽」も聞いていた。
 
 そして彼女は「昔の歌手って力はいってるよね~」と言った。

 そう。普通の人は歌手ではなかった。

 アイドルって言ったって、一流の作詞、作曲家が作った曲だし、
 おじさんおばさんに至っては、何しろ「音色」が違う。

 私の音楽の聴き方は、「音色」だ。
 歌う人の声が好きか嫌いか、で決まる。

 どんないい曲と思っても、声が好きでないと
 何となく魅力が半減してしまう。

 上手いとか、上手くないとか、
 強いとか、弱いとかじゃない。

 前に、アイドルに曲を提供していたユーミンが
 「松田聖子ちゃんは鉛筆で言うなら2Bで、
  原田知世ちゃんは4H」
 と、言っていた。
 素晴らしい捉え方だと思う。
 
 その人の声の持つ力を引き出す楽曲、
 そんな事まで考え作り出された音楽がしょぼいはずはない。

 昔の音楽に、しばし手を休め、笑っていた、工場のおばさん達。(もちろん私も!)
 歌う側の世代も、聞く側の世代も、もろともしない。
 そしていつまでも忘れられず残っていく。
 「いい音楽」が存在した、いい時代だったのだ。

11、迷っている自分。


 誕生日を過ぎて数日後、別れがあった。

 数年間、私を支えてくれた友人と、違う道を歩むことになった。

 そんな彼の存在は大きすぎて、私は支えを失ったかのように傷心した。


 ある日、いつものスーパーの前にテントが張ってあった。
 よく見ると「手相占い」と書いてある。

 夜で人気もないその場所に私は吸い込まれるように入って行った。

 「何を知りたいですか」と言われ、
 「特に無いです」と言った失礼な私に対し、彼女は

 「では今現在のあなたを見てみましょう」と言い、
 私は両手を差し出した。

 「手相が悲鳴をあげてます」と開口一番に言われ、
 あなたは長いこと何かをやってきた人ですが、
 今、大変疲れ、迷っています。だから
 その事から少し離れ、休んでください。

 実際、私はものすごく疲れていた。
 
 だいたい占いに来る奴は、何かに迷い不安を抱いてる人間だ。
 言われた事だって、たいていの人間に当てはまる内容なのだ。

 そんな事わかっていながら占ってもらう私は
 意地悪な気持ちになっていた。
 自分がどのような事に悩んでいるか、
 自分自身の事もなるべく話さないでいた。

 でも彼女は意外なことを言い出した。

 「あなたは今ひどく落ち込んでいるようですが、
 実はものすごくユーモアのある方だと手相は言ってます。
 それを長く続けてきたことに活かしてみたらどうでしょう。
 もちろん、少し休んだ後にね。」

 占いなんて、と言ってしまえばそれまでだが、
 統計学でもある。
 そして何より、自分が何にこだわっているのかを
 自分自身が確認する事が一番大きな事なんだ。

 帰り道、ユーモアかぁ、とつぶやきながら、
 何だか少し心が軽くなってる自分に気がついた。

 ・・・実はそんなテントは最初から無かったのかもしれない、
 なんて思ってしまう夜だった。

10、誕生日。


 4月1日、私は生まれた。

 昨日、誕生日ライブをやらせてもらった。
 
 私は歌うことが大好きだ。
 
 小学生の頃、授業中に鼻歌を歌っている、と
 先生に何度も注意された。
  
 中学生の頃、休み時間に歌謡曲を大声で歌っていた。
 男子に「お前、歌がうまいとでも思ってんのか」と
 言われたが、平気だった。

 高校生の頃、バンドを組んだ。
 文化祭、満員になった講堂で歌った。

 社会人になった頃、雑誌のメンバー募集で
 まったく知らない人達とオリジナルバンドを作った。

 バンドはいくつもやっては止めた。
 バンドをやってなかった時期も
 音楽スタジオに通い、
 歌うことは続けた。

 私の人生の中で、唯一、続いているのは
 歌うことだ。

 私は、世に出ていない。

 ただのアマチュアだ。
 
 「まだやってんの?」
 と昔の友は笑う。

 「25才以上は無理でしょ」とレコード会社の人は言った。

 でも堂々という。言ってやる。
 
 こんな私はかっこいい。


⑨手紙。


 姪っ子の華(はな)はもうすぐ小学生。

 何かプレゼントしようと考えた。

 弟が「じゃー、筆箱がいいかな」と言うので、
 独断と偏見で、ディズニーのミニーマウスがどどーん!と描かれた
 真っ赤な筆箱を選んだ。

 それと、前から思っていた「文通」をしようと、
 切手とレターセットを送った。

 もちろん彼女の近況を知りたいと思うのも事実だが、
 文字を書くことを楽しんでほしいと思ったからだ。

 しかし、そんな上から目線で送った手紙を、
 「いつ届くかな」と毎日ポストを覗く自分に
 思わず笑ってしまった。
 なんだかんだいっても人は誰かと繋がって居たいんだ。

 そして今日、ポストに手紙が入っていた。

 驚きと嬉しさで、すぐ封を開けた。
 筆箱のお礼と手紙をまた書くね。という
 短い文だった。

 しかし、鉛筆で書かれたその文字は
 消しゴムで消して、書き直された跡が残っている。

 彼女の思いを感じて、胸が熱くなった。

 ひらがなだけで書かれたその文字が
 いつかカタカナや漢字を使い出すその頃まで、
 友達でいてくれよ!!

 手紙ってあったかい。
 
 何を書こうか考える。
 文字にする。
 切手を貼る。
 ポストに入れる。

 そして、待つ。

 携帯のメールを批判する気は毛頭ない。

 でも、このタイムラグは最高の贈り物だ。
 
 それを教えてくれたのは、

 まだまだちっちゃい子供の華だった。

⑧ゆらぎ。


 いつだったか若い頃、サーファー達と海に行った。
 
 サーフィンをやらない私の為に、
 友人はブギボード(簡単に言うとビート板のデカイやつ)を貸してくれた。

 初めてブギボードを手にした私は、
 皆がやってるように波を待った。

 何度チャレンジしても波に追い越されてしまう。

 しかし、思いがけず飛び出した1回。

 まるで波の上を滑っていくような速さで、浜辺まで運ばれていった。

 何という快感!!初めて味わった感覚だった。

 休みの前日の夜中に車を飛ばし、1日海で過ごす彼らの気持ちが少し分かった気がした。
 実際、時間が惜しくて、千葉に引っ越した友人もいた。

 

 私は長いこと音楽をやっている。
 
 「音楽」にもこれと同じ感覚がある。
 それは「グルーブ」というものだ。

 しかし私はそれを感じたことがなかった。

 私の周りにいる、先輩(笑)達が、
 「だから音楽はやめられない」という感覚が
 私には分からなかった。

 だけど、この間のライブでSOVERYのメンバーが
 私に教えてくれた。

 歌いながら、気がついたら私は、私を離れて、高いところで自分を見ている、
 そんな感覚に陥った。
 頭は冷静でさえまくっている。
 
 浜辺まで運んでくれる波に、ただ乗っかっていればいいという
 幸せな気持ちを味わうことが出来た。

 簡単なことではないらしい。
 そう、毎回毎回味わえるものではないという。

 何人かの人間のタイミングがピッタリ合う。
 小節とか、楽譜では、表現できない感覚だ。

 この1回を味わったからには、
 「偶然」なんかじゃなく、皆とまた目指していける。
 その瞬間を、このメンバーと共有できた事がめちゃくちゃ嬉しかった。
 
 心は熱く、頭は冷静に。オリンピックの選手が言ってた。

 でもそんな力ずくじゃない感覚の中に「ゆらぎ」は存在するのかもしれない。

⑦卒業の季節。


 大人になっても、この季節が来ると何だか胸がきゅんとする。

 人や、環境から離れる、別れの記憶が残ってるんだと思う。

 高校の卒業式、校歌を歌いながら、私は声を出して泣いた。
 この歳で、泣く奴なんかいない。
 驚いて振り返った友人たちは、笑った。
 でも私の両隣にいた2人は、つられて泣き出した。

 私は同じ中学からの友人が1人もいなかった。
 私の中学から、この学校に入った者がいなかった。
 だから「一緒にごはん食べようよ」と誘ってもらった時
 本当に嬉しかった。

 それからは、もう楽しい事ばかりだった。
 バンドを組んで、歌ったり、学校帰りに
 喫茶店にたむろしたり、学校行事は思い切り楽しんだ。

 そして卒業の日、明日からもう会えないと思ったとたん、
 寂しさが込み上げてきた。
 
 出会いと別れは、いくつになっても訪れる。
 なのに学生時代の「卒業」は、特別だ。
 多感な世代特有の感情なのだろうか。

 親の庇護の元、たいした苦労も不安もなく、
 ただ楽しむ事だけ考えていたあの頃、
 人と本気でぶつかり合って、
 泣いたり笑ったり出来るのも、学生時代なのだ。

 もうすぐ、姪っ子が小学生になる。

 ちっちゃな人間関係の中で、人との係わり合いを学んでいく。
 そして別れを経験する。
 
 何だか思っただけで胸が熱くなる。


⑥魅入られる。


 ある写真家が、場所は忘れたが、外国の雪山の、夜明けの姿を撮っていた。

 雪山を朝日が照らす姿を撮りたくて、何日も何日もその「瞬間」を待っていた。
 
 その「瞬間」は遂にやってきた。

 でも、その美しさと、妖しさと、畏怖さえ感じて、ただ呆然と佇んで、
 薄紫の空気に包まれて、シャッターを押すことが出来なかった。

 でも、彼はその感動を忘れていない。
 同じ「瞬間」はもう訪れないと知っていても、
 彼は待ち続ける。

 私の大好きな話だ。

 大自然に比べ、人間はあまりにも小さい。
 比較にはならないだろうが、
 今、オリンピックを見ながら、
 私達を魅了する人々に、敬意を感じる。
 4年に1度。
 たったその「瞬間」の為に、
 自分自身を超える人々の強さに、魅入られてしまうんだ。

⑤新米の味。


 母は物事を曖昧にしない。
 身内はもちろん、友人にさえ、白黒はっきりと物を言う。

 それは時折、いざこざになってしまう。
 
 私たち姉弟が故郷と思っている母の実家も
 随分前から、母の筋の通った発言が元で疎遠になってしまった。

 その家にはもう、いとこの「兄ちゃん」一家が継いでいる。
 母は甥である「兄ちゃん」ともやらかしてしまい、
 長いこと、胸を痛めていた。

 実家でありながら、立ち寄らず、お墓参りだけして帰る母を
 何だか可哀想に思っていた。

 が、ここ数ヶ月にその関係は急変した。

 「兄ちゃん」が新米を持って、母に会いに来たのだ。

 「兄ちゃん」はお米を作っている。
 広い広い農地をたった1人で耕している。
 その大事に育てた新米を持って、「おばちゃん、長いことごめんな」と
 謝りに来たのだ。

 母は、私たちと同じように彼を叱り、心配してきた。
 だから嫌われもした。

 母から電話があり「お米貰ったから、取りにおいで」と
 言われ、そのいきさつを聞き、
 ここ十何年かの、わだかまりが解けた事に私は心から安堵した。

 母は改めて「兄ちゃん」にお礼の電話をし、私たち姉弟にも
 電話口でお礼を言わせた。久々に彼の声を聞いた。

 人間は関係が深くなるほどややこしくなる。
 愛と憎しみは紙一重だ。
 でも、また、つながり合えるって、なんて素晴らしい事だろう。
 一回、切れた糸も、またつながることがあるんだね。

 「兄ちゃん」はそれ以来、母にちょくちょく電話をしてくるようになった。
 
 母は、まるで息子がもう1人増えたかのように、私にその報告をする。
 
 分けて貰ったお米を今日、食べた。

 幼い頃を思い出した。私の故郷。

 日が暮れるまで走り回った何にも無いあぜ道。
 おばあちゃんたち、大家族で食べたご飯。
 
 皆、笑いあって楽しかった頃。
 
 また、つながったんだ。
 「兄ちゃん」に会いに、あの場所に会いに行きたい。
 
 あったかくて、優しい気持ちで、私はこのお米を噛み締めた。

④憧れの人。


私は今の会社に憧れの人がいる。

前にも書いたが、老若含め100人位の女の集団だ。
その中に、年の頃、50代半ばのおばさんがいる。

この世代のおばさんは、ゴマンといるのだが、
私の憧れのおばさんは、そんな中で精彩を放っている。

背は低く小柄で、肩まで伸ばした白髪混じりの髪は
ボリュームがあって若々しい。
メガネは渋い色の赤で凄く似合ってる。

顔立ちがまたいいのよ。ワルそうで。
きりっとしてるの。
もちろん、歳だし、肌はシワとかあるよ。
でも、着てくる服はいつもおしゃれ。
あたしなんか工場だからどうでもいいやって格好してるんだけど、
彼女は明るい色の服装に黒の網あげ靴で、
また、いいジーパンはいてるのよ。
この間なんか、ガイコツのTシャツだぜ!!かっこいい~!!
これがまた似合うんだ。

たぶん、かたぎじゃねぇなぁ。

その人は他社の会社なので話をしたことがないのだが
彼女のそばにはいつも若い性格のよさそうな(笑)女の子が居る。

唯一、彼女と一緒になれるのが3時の休憩時間。
彼女もタバコを吸うので、喫煙所で会うのだ。

低い声で、皆と冗談言いながら笑っている声が聞こえてくる。

私は、彼女を見て「こんなおばさんになりたい」と思った。

原色の服も、ジーパンの似合うスタイルも、
若い子達が寄ってくる明るさも、ユーモアさも。

格好だけならこんなに、惹かれる事はないだろう。
雰囲気があるのだ。なんともいい雰囲気が。

かっこいい大人は結構いる。
たぶん、生き方なんだろうな。

彼女が休みだと何だか寂しい。
「今日はどんな服を着てくるんだろう」
なんて思いながら、広い工場を目で探す。
まさに恋だな!!

・・・そろそろ勇気をだして、休憩時間に
話しかけてみようと思う。

③冬の朝。

寒いっすね。
冬も苦手な小出。休日は一日中、炬燵の中で生きている。

しかし寒いといっても仕事の日の小出は違う。
私はこうみえて早起きだ。

高校時代も朝5時には起きていた。
もちろんそんなに早く起きる必要はない。

だが、朝バタバタするのが大嫌いなのだ。
朝こそ、ゆっくり過ごしたいのだ。

朝、早く起きて、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、
見たいビデオや本を読む。
静かで、誰も居なくて、最高の一人の時間だ。

そんなスタイルは今でも続いている。

なかでも、冬の朝は特別だ。
まだ暗く、寒い。

でもその後にある極上の時間のため、起きるのをためらう事はない。
すぐ飛び起きる。

そしてゆっくり家を出て、まだ明けきらない道に出る。
誰も歩いていない。
耳が切れるような寒さ。
白い息を吐きながら、坂を登る。

すると、空が一気に開けてくる。
空気が澄んでいる今は、ものすごく綺麗だ。
月も星も見えている。

そんな中少しずつ日が昇る。
この季節ほど、太陽をありがたく思うことは無い。
金色やオレンジや桃色に光る雲。
美しすぎる~!!

冬は寒い。日中は辛いだけだが
この朝の風景だけは、絶品なのだ!

②稲生座。


 稲生座に行く度に、なんだか故郷に帰ってきた気がする。

 そんなに長い間、ライブに出ていた訳じゃない。
 ただ、私にとってこのお店は、特別なのだ。

 SOVERYを始めて、2人でただがむしゃらにやっていた
 あの頃、この店の今は亡きマスターと、えみちゃんに
 たくさんのエールをもらった。

 バンドになって1年ほど足遠くなりご無沙汰していたが
 またここで演奏できる事になった。

 ここに居ると暖かい気持ちになれる。
 
 ライブの前日、えみちゃんからメールを貰った。
 「歌が大好き!って葉子ちゃんが見れたらいいな」と。
 (う~泣きそう)

 当日、暖かいお客さんたちの手拍子を受けながら、
 歌ってて良かったって本当に思った。

 小さなステージには、沢山のミュージシャンの夢や希望が刻まれている。
 本当に大好きな場所。稲生座。

①新年明けましておめでとうございます。


 本年もよろしくお願い申し上げます。

 
 今年は、久々、何年ぶりかで、「お正月気分」を味あわせてもらった。

 BBSにも書いたけど、元旦に春日夫妻からお招きを受け、
 手作り正月料理で昼間から日本酒!(もちろん私だけは、ビールのみ→後が怖い)
 
 結局朝帰りとなり、モーニングコーヒーをよしみつに淹れてもらって(!)
朝9時頃、お暇した。

 まだ静かな街を歩きながら、本当にいいお正月だったなぁ、なんて
 駅のホームの鏡をふと見たら・・・

 「すっぴん」!!(いつ、化粧おとしたんだぁ??)

 髪の毛もボサボサ!(っていつもの事か)

 車内には着飾り、きれいにお化粧したお嬢さん達が!!

 もうダルダルな私は眉毛もないまま、新宿に降り立ち、
 ラーメン屋に入って、餃子まで食らい、その後、きれいどころが集まるデパートに紛れ込み
 勢いで「福袋」まで買ってしまった。

 これが今年のお正月。いいだろー!!

55、スローライフは何処へ。


 年の瀬ですねぇ。

 いつからだったろう。世の中が24時間、365日動き出したのは。
 かくいう私も派遣のアルバイターなので、年末年始も働く。
 
 子供の頃、お正月といえば、どこもお店は休み。本当に静かだった。
 親はそれに備え、前々から準備していた。

 今は、別に買いだめすることもない。
 物は常に補給され、提供されている。困ることはない。

 それもこれも、24時間、365日体制になったからだ。

 おかげで便利になった事は確かだ。

 だけど、なんだか寂しくもある。
 休みが皆、違うので家族や友人たちと一緒に過ごすのが困難になった。

 何もやることがなく、退屈なお正月を家族で過ごしたあの頃が何だか懐かしい。

 幼い弟が冬休みの宿題の「書初め」用の書道セットを学校に忘れ、
 始業式の前日の夜、叱られながら、それでも、母はたまたま家にあった棒状の墨をすって、
 指で、半紙に文字を書いてあげていた。

 今なら、何処でもいつでも買うことはできる。

 でも便利は、想像力や工夫する事を鈍らせてしまう気がする。

 何もない・・そんな時間に何を探し、楽しむ事が出来るか。
 もう一度、あんなお正月を過ごせたらなあ。
  

 皆さん、どうかよい年末年始を!ゆっくり過ごしてね!


54、今年も頑張った皆へ。


今年もあとわずか。

たくさんの人と語り合った。
そんな人たちの言葉や考え方が私に勇気を与えてくれた。

子供を生んだ人。
会社と戦って自分らしさを追求しようとする人。
いい音を探して研究した人。
新しい音楽のスタイルを見つけた人。
止めていた事をまたやり始めた人。

どの人も、悩み苦しんで答えを出した人たちばかりだ。

人って凄いね。強いね。

だから私から「あんたはエライ!!」
皆、よく頑張った!
私をとりまく友人たち!ありがとう!
来年も私に、たくさんの人生を見せてくれ。

53、SOVERYは「和」が好き。

 
 日本人っつうだけで、誰もが和風に親しみを感じる。

 私も、着物や、かんざし、ちりめんの小物を見たりするとときめく。

 「日本的」な物って、品があって、作りも精巧。やっぱ民族性っすかね。
 「粋」って感覚持ってるのもいいじゃない。

 うちのメンバーは皆、昭和の人間なんで、特にその色を感じる。

 ふんじ。 ああ見えて結構和風。和柄の小物なども好む。
      刀が大好きで、なりたかった職業「お侍さん」

 ひらし。 和太鼓もたしなむ。メンバーから「レゲェから相撲まで」
      と言われている。
      (相撲の小太鼓のカンカカン♪なんてうまいよ~)
      好きな場所「日光江戸村」なりたかった職業「忍者」
 
 よしみつ。見るからに和風でしょう。
      着物着て座布団の上で高座やってて、何の違和感もありません。

 ノギー。 ああ見えて結構和風パートⅡ。
      勝負パンツが「ふんどし」。気が引き締まります!だそうな。

 ※これはすべて事実です。

  前にライブであたしが浴衣着た時、
  「何だ~言ってくれよ~。俺も浴衣持ってきたのに」って。あなた浴衣でドラム叩くんですかい?
  でも、皆、着物が似合うキャラと雰囲気持ってるよ。
  いつかライブでお見せできたら・・・がはは!

52、クリスマス。


 クリスマスプレゼントで、いまだに残っているものってある?

 あたしはあるよ。

 小学生の時に買ってもらった「ドナルドダック」のぬいぐるみ。
 もうくたくたで汚れてしまって、セーラー服もなくなっちゃったし、
 帽子も取れてしまって、家庭科「2」の私が作り直した!!
 でも、かわいさはかわんないんだよなぁ。
 
 母に連れられ、高島屋のおもちゃ売り場で見つけたんだ。
 
 その頃まだディズニーランドなんて無かったしさ、
 そんな量産されてなかったと思う。
 でも、すごくよく出来ていて、表情が生き生きしてて
 今にもしゃべりだしそうだった。

 値段をみて、高かったので言い出せなかったけど
 私の「欲しい!」は親には伝わるらしく、買ってくれた。

 それからはいつも一緒に遊んで、いつも一緒に寝た。
 かわいくて仕方なかった。

 あれからどれだけ経ったんだ?

 母は見る度に「真っ黒!」と言うのだが
 私には「真っ白」にしか見えない。何故なんだ?

 この世の中で、大事にされて残っていくものってどれだけあるだろう。

 すぐ飽きて捨てられてしまう物ばかりだ。

 欲しいと思った物がいつまでも、大事に残っていったらいい。

 もうすぐクリスマス。
 プレゼントを選ぶ、ちっちゃい子供たちが、
 ずっと大好きでいられる「何か」に出会えますように。

 よいクリスマスを!

51、「自分だったら」


 今話題のWカップ予選、フランスとアイルランド戦での
 「ハンド」問題。結局ハンドしてからのゴールが決勝点になり、フランスがWカップ出場を決めた。

 これって酷よねぇ。

 あたしはサッカーあんまり詳しくないけど無類のサッカー好きのふんじから、
 「アンリは図太くないから、引きずるだろうな・・・」と。
 サッカーに限らず、チームでやるスポーツに反則はつき物。
 見えない所で妨害しまくってる。ある意味、格闘技だよね。

 ハンドなんて、見てると意図としてやってると言うよりか、条件反射に近いじゃん?
 審判だって、全部はみれないしさ、やっちまった本人だって、
 審判に言われなければ、スルーするでしょ。

 でも、でも、Wカップの出場が決まるか決まらないかの大勝負だからねぇ。

 そもそも、審判のジャッジが絶対なわけでしょ。

 ふんじいわく「自己申告のスポーツじゃないから」。
 ですよね・・・。

 審判に「ハンドしました」と言わなかった事も取りざたされているアンリ。
 言うか?あたしなら言わないよ!皆はどう?
 だったら審判の威厳とか存在価値どうなるの?
 
 これまたふんじのコメント。
 「相撲の行司が懐に脇差し(小刀)をさしてるじゃん。ジャッジって、重いものなんだよ。」
 そうだよね、行司は間違えたら切腹!の覚悟でやってんだよね。
 今回の審判の方もやいのやいの言われ、本当にお気の毒ですわ。

 TVで、あのプロテニスプレイヤー、フェデラーがいい事言ってた。
 「公正なジャッジが行われないと言う事は、そのシステム自体に問題がある」と。
 全くその通りだ!フェデラー!あんまり好きじゃなかったがこのコメントで見直したぜ!
 テニスにはあるもんね。「チャレンジ」と言う制度が。

 ここまで世論を騒がせ、特にWカップなど、殺人事件まで発展するスポーツには、
 制度改革したほうがいいんじゃないか。

 選手だって、審判だって、気持ちよくプレーしたいよねー。

 でも今回の事で、
 「もし、自分だったら」と考えた人がたくさんいると思う。
 どうか、アンリ、審判さん、苦しまないで下さい。
 だいたいの人があなたと同じ事を思い、行動すると思うよ。

50、1年ぶりの再会。


 小雨降る、寒~い日でした。

 が、もう1年も会ってないまー坊(平嶋秀亘の奥様)と、己哲に会いに出かけて行った。

 私にとってまー坊は、知り合いの奥さん、などという感覚は全くなく、友である。
 だから、へいちゃんには言わなくても、まー坊には話せる事がある。
 彼女と私は「こだわる」所が似ていて、初めて話をした時、似すぎていて大ウケした。
 その後、私は彼女に色んな事を話すようになった。

 己哲が生まれてから、もう半年以上も経つのに、なかなか会いにいけず、
 意を決して出かける事にした。

 ドアを開けた瞬間、あの懐かしい顔と、その腕には己哲が。
 「久しぶり~!」
 全然変わってなかったよ。見た目も、雰囲気も。
 1年も会わなかったとは思えない。昨日の続きみたいな感じだ。
 ただ、そこに己哲という新しい家族が増えたのだ。

 己哲は人見知りする時期だそうだが、たくさん笑顔をみせてくれた。
 
 だけど私とまー坊が話し出すと、(僕をかまって!)と言わんばかりに
 ぐずり出す。
 そうするとまー坊は抱っこしてあやしながら私の話を聞いてくれる。
 相変わらず、昔から同じ事を悩んでいる私と、
 己哲を抱いて、昔の様に話を聞いてくれるまー坊とは今では大きな開きがある。

 まー坊は母になり、もう自分自身がどーのこーのと言っていられない責任を負った。
 私はその姿を少しまぶしく、少し寂しく思いながら、へいちゃんが帰って来ないうち帰った(笑)
 
 しかし、まー坊、子供はすぐにデカくなる!「うるせぇな~」などと言い出す!
 その時はまた、何軒もはしごしながら飲もうな!!
 ってゆーか、来年の夏、あの思い出の海に己哲を連れて、私達は行く約束をした。

49、類は友を呼ぶ。


 女子刑務所のような仕事場にもようやく慣れてきた。

 仕事をこなすだけの頃から比べ、気の合いそうな人間を見つける事が楽しい。
 だいたい100人位居るわけだが、仕事上、2人組みになってやる作業があるので
 その日、誰と組むかは毎回違ってくる。

 この工場は4社の会社が入っていて、お互い仲が悪い。
 同じ会社同士で固まって作業し、他の会社を批判する。
 最初、面接を受けに行った時、
 「違う会社の人達ともうまくやっていけないと続きませんよ」と釘を刺された。

 しかし、類は友を呼ぶ。

 今日、休み時間に他の会社の人達が話ししてるのが聞こえてきた。
 「ねぇー知らない?男たちの挽歌って映画に出てた、死んじゃった奴」
 ・・・私はその映画を知っていた。しかもかなり好きな香港任侠映画だ。
 耳を傾けていたが、答えが出ず悶々としている一団に、私はたまりかねて、
 「あのー今話ししていた彼ですが、レスリー・チャンです」

 ・・・いきなり話に加わってきた他社の知らない女に、最初は戸惑っていた一団だったが、
 「そーそー!!レスリー・チャン!!」
 後は普通に香港任侠映画の話に花が咲いた。

 そういえば、以前働いていたレンタルビデオ屋の元ヤンのおばさんと、凄く仲良くなった
 きっかけが、同じ映画を好きだったからだった。

 人間って共通点が見つかると、あっという間に距離が縮まる。
 それは何気ない会話から始まる。
 自分が選びそうな服。自分が好きな髪型。なんかこの人とは気が合いそう。
 そう思ったら何だか話してみたくなる。

 なんだかんだ言って、人は人が好きなんだ。

48、デジカメを買った。


 超アナログ人間の小出が遂にデジカメを買った。
 しかし使い方がよくわからん。

 そもそも私は取説を読むのが嫌いで、電気製品を過去何度もボタンやらスイッチを乱打しては壊してきた。
 今回も行き当たりばったりでメンバーを撮ってみた。
 でもデジカメっていいよね。すぐ撮った写真見れるしさ。
 「写るんです」とかの使い捨てカメラで撮った写真なんか、あたしの巨大化した指しか写ってねーの! ほんとセンスないわ。
 しかし撮ったはいいがHPに載せられない!!

 よしみつにメールしてやり方を聞いたのだが、
 その日ヤンキースの松井がMVPの快挙で野球好きのよしみつは祝杯をあげていたらしく
 翌日「よくわからないんだ・・・」とのメールが。
 本人も偶然的に(笑)写真を載せられたようだ。

 大嫌いな取説を読むしかなくなり、やっとこさBBSに載せることが出来た。
 やっぱ読まなきゃだめですね。

 写真はブレブレ!でもこれからもガンガン載せるよ!

47、なぬぅ~タバコ増税だと~!?


 喫煙されない方々に対して何の文句もありませんっ。
 そのままお吸いにならない方が良策だと思います。

 金はかかるは、ヒンシュクは買うわで、何とも肩身が狭い昨今、
 吸う場所もなく、今や罰金まで取られてしまう・・・。

 確かにマナーを守らないと、とても危険な代物だ。

 が!!

 こんだけ税金払って(1箱120円)、しかも国は、常習性があるのを承知で!売ったんだろー!!
 どうしてくれるんだ!!
 とは言っても、吸わない選択もあったよ。実際そんな方々がいらっしゃるわけだし。

 しかしやり方が汚いぞ。
 非核三原則にもあるだろ。あったら使っちゃうんだよ。
 だから「持ち込ませない」。
 なければ「吸えない」。
 
 ヤミや密造までして吸う気はねーよ!

 これだけ一般化するほど広告したりしといて、今更「健康の為にも増税はいい」だと?
 
 あーなんかむかつく。

 さて、じゃー何でタバコを吸うかって?
 1つ、うまい。
 2つ、次の作業のつなぎとして。
 3つ、はくをつける。(ガキかっ)
 4つ、健康のバロメーター(体調が悪いとまずい)
 ・・・たいした理由はなかった。つまり止められないのだ。

 はっきり言っていい事は何もない。他の事で充分、代用できる。
 でも、無駄な事に金を使える精神が私は好きだ。
 きっと凄く頭のいい人なら、すごく納得のいく回答があるのだろうが、
 私にはタバコの良さを語れる頭も言葉もないのが残念だ。

 ※しかしこのブログは喫煙を勧めるものではありません。
  あなたの健康の為に吸いすぎに注意しましょう。

46、KISS&CRY


 フィギアを見ていた。真央ちゃんが苦戦している。

 何だか痛いほど想いが伝わる。自分自身と葛藤してる姿。
 誰でも経験あるよね、全てが空回りしちゃう時。

 自分の不甲斐なさに腹が立って悔しくて。
 普段簡単に出来る事が出来ない歯がゆさ。

 あーでも、怒りに満ちたその顔、なかなかいいよ!
 あたしは好きだな。人っぽくて。

 プロだから、どんな時も笑っていなくちゃいけない?
 人に魅せるからには?

 もちろん見てくれた人々に感謝の気持ちは大切だけど、
 いいじゃん。
 こんなはずじゃない、と笑顔が出せない時もあるよ。
 こっちだってお愛想の笑顔なんか見たくもねーし。
 
 頑張ってる人に挫折はあるんだ!
 この苦しみから抜け出す時がきっと来る!
 渾身の演技で、心から笑った顔を見せてくれ。
 どーだ!!ははは!やっぱあたしって天才!ってね。
 
 最強と呼ばれていた真央ちゃんよりも、
 弱さが見える今の顔はセクシーだぞ!

 頑張れ真央ちゃん。

45、念。


 大人になり、変に物分りが良くなったのだろうか。最近「念」が弱い。
 子供の頃の私はものすごく念が強かった。

 ある時、小鳥が欲しくて、近所のペットショップに行った。
 そこで見つけた黄色のセキセイインコは、まだ子供で目が赤く、とても可愛かった。
 絶対この子がいい!と思った私は、値段を見て困った。
 1200円。財布には1000円しかなかった。子供だから銀行でおろして、なんて事はできない。
 1ヶ月分のお小遣いだった。
 私はどうしても欲しかった。
 一応、店のおじさんに「この小鳥いくらですか」と聞いてもやはり「1200円」としか返ってこない。
 私は独り言のように「あー1000円しかないなぁ」とつぶやいてみた。
 しかしおじさんの反応はゼロ。
 私は別におじさんに抗議するわけではなかったが、財布を握り締めその場でじっとうつむいていた。
 「どうするべきか」と考えていたのだが、おじさんはいきなり「あー、もー、じゃーいいよ、1000円で」
 と、1000円にしてくれたのだ!!

 ある時、CDショップで大好きだったアーティストの新譜を買った。
 するとレジに、そのアーティストのパネルが飾ってあった。
 どうしても欲しくなり「あのーそのパネル、欲しいんですけど」と直球で言ってみた。
 すると店員さんが「これは予約して下さった方の特典なんで・・・」と断られた。
 が、私は引き下がらず、「どうしてもダメですか?」
 しつこい私の攻撃に、困った店員は店長を呼び出した。
 「予約してない私が悪いとは思いますが、どうしても欲しいんです」
 ・・・結局、店長さんは飾ってあるパネルを私にくれた。

 ある時、家のTVが壊れて近所の電気屋に家族で行った。
 TVを買ったあと、そこに巨大なマドンナ(あのマドンナよ)のポスターが貼ってあるのを発見した。
 どうしても欲しくなった私は「あのーこれください」と言った。が「これは売り物じゃないから」と
 すげなく断られた。それもそうだ。新商品の広告として貼ってあるポスターだもん。
 しかもその店はガラス張りで、色んな商品のポスターを貼って店をレイアウトしている。
 しかし私は食い下がった。だめですか?本当に?やっぱり無理?
 母はそんな私を叱った。が結局、そのポスターは今も家にある。

 今振り返ると、これは念ではなく、単なるタチの悪いクレーマーだ。
 こんな客は嫌だ。それが子供の頃の私だった。

44、宮崎アニメ


 先日ライブの打ち上げで何となく「宮崎アニメの何が好き?」と問うた所、面白い結果となった。

 へいちゃん、ノギーが「風の谷のナウシカ」。うーん納得。
 ふんじが「天空の城ラピュタ」。あーいいよねー。
 小出は「魔女の宅急便」。

 おーい!よく聞け!こっからが凄い!

 よしみつ・・・「となりのトトロ」!!!!!!!
 もぅ~。参った!完敗です。春日さん。あなたは最高!!
 東京散策をしながら、下町の路地裏あたりで、ピュアなあなたには見えるはず!
 まっくろくろすけ!!
 
 皆のキャラがそのまんま答えになってるところが素敵。
 皆はどれが好き?

43、おばあちゃん。


 毎年この時期になると、胸がきゅーんとなる。
 10月9日、おばあちゃんは他界した。もう20年以上も前の事だ。

 私の家は水商売をしていたので、生まれた当時からしばらく母の実家に預けられていた。
 おばあちゃんと母もまた葛藤があり、赤ん坊の私が親子のかすがいになっていた。

 おばあちゃんは私を溺愛してくれた。
 厳しい母より、おばあちゃんを大好きになるのは子供心には当然だった。

 未だに私の中に、あの田舎の生活が息づいている。春夏秋冬、季節ごとに表情を変える自然の風景。
 私の原点は、おばあちゃん家で思いっきり遊んだあの頃にある。


 ・・・中学3年のある日、担任から「おばあさんが入院なさったという連絡が入ったから、帰るように。」と聞かされ、私は驚きと恐ろしさで、真っ白になった。
 母はそんな私を気づかって学校には授業が終わってから帰すように、とあまり慌てさせないように伝えたそうだ。
 しかし私は、中学に入りめっきり会わなくなったおばあちゃんを思い、駆け足で帰った。
 母は落ち着いて支度をしなさいといい、車の中で「階段から落ちて入院してるけど命に別状はない」と話してくれた。
 元気に仕事しているおばあちゃんしか知らない私が、病院で親戚の人たちに見守られ、呼吸器をつけて眠っている姿を見た時、涙がでた。
 
 程なくしておばあちゃんが目を覚まし「来てくれたんかい」と普通にしゃべりだした。
 あー良かった、そう思った時、いきなりかけ布団をめくって「ここに入らっせ」と言った。ここで一緒に寝ようという事らしい。
 私はためらった。そうしてあげたいのに恥ずかしかった。親戚の人たちも驚いて「何言ってんだよ、葉子ちゃんは中学生だよ」と笑った。
 母が「明日は学校だから、帰りな」というので母を残し、仕方なく帰る事にした。おばあちゃん、明日また絶対くるからね、と約束して。
 
 帰り道、雨が強く降り出した。車の中で「ねーおばあちゃん絶対死なないよね?」と言うと父は「大丈夫だ」と言ってくれた。

 翌明け方。4時半ごろだった。家の電話が鳴り響いた。その音でおばあちゃんが亡くなった事を確信した。

 父は静かに受話器を置いて「おばあちゃん亡くなった。今から行こう」と言った。

 私は呆然としながら、でも実感がなかった。家の雨戸を開けた。昨日の雨が嘘のように晴れ渡っていた。
 そこにキンモクセイの優しい香りが流れてきて、思わず胸が詰まった。

 それから後の事はもうあまり覚えていない。ただ顔がはれ上がるくらい泣いた事だけ覚えている。

 おばあちゃんは私にとってかけがいのない人だった。私がこの世で一番好きな人だった。
 私のすること、すべて許してくれた。
 
 しわくちゃの顔で笑った顔、働きづめで節くれだった指、髪にさしていたべっ甲の髪留め。
 養命酒がいいと聞かされ、寝る前に顔をしかめて飲んでいた姿。二人で裏庭になすをもぎに行ってまだ小ぶりなのばかり取って笑われた事。
 都会の子だからといって、農家では食べないハンバーグを真っ黒に焼いて出してくれた事。寒がりで電気毛布を入れた布団でいつも一緒に寝て、暑くて布団をはがしてしまうと「葉子ちゃんは寝相がいいんだにー」と笑っていた事。

 今でも忘れてない。そして、亡くなって何十年たっても、未だにおばあちゃんが私を見守ってくれているのがわかる。
 私が望むこと、叶えてくれてるのおばあちゃんだよね?

 今日、あの雨の帰り道の日だ。さっきたばこが切れて買いに行った。
 台風一過で、ものすごく空が澄んでいた。
 そしてやっぱり、キンモクセイの香りがした。

 おばあちゃん、私は年齢的には随分大人になりました。
 けどやっぱりわがままで甘えん坊だと思う。
 でも、あたしの周りにはいつも私を支えてくれる人たちがいます。
 だから幸せです。あなたが育ててくれた葉子は幸せ者です。

42、歌うたいは風邪ひくな!


 いやいや、久々に風邪ひいた。それも一週間以上も保菌状態で、薬漬け。薬びん2つ空けちゃったよ。

 歌う人なんで、風邪はご法度。神経質と言われる位、うがい手洗い、鼻うがい、のどを冷やさないようにと気づかっているのに。
 ここ何年か、風邪でバンドのリハーサルも休んだことのない私が遂に・・。すげーショックだった。
 うっ!風邪ひいた!と感じたのがライブの3日前。ががーん!!!!!
 その日薬を飲んで早めに就寝。しかし翌日体がだるくのどが痛い。このままではライブが最悪になってしまう~。
 よたよたの体で仕事に行った。今日仕事に行けないと、ライブは出来ないと信じ、無理やり行った。
 栄養ドリンクと薬の併用で、何とか乗り切った。バンドのリハーサルを断腸の思いで休んで、寝ることにした。
 
 思うように歌えないかも・・という不安は、ものすごく私を苦しめた。せっかく皆の士気が上がっている今、自分が水をさす事は出来ない。
 あたしだって、セコイ歌なんか聞かせたくないしさ。本当にライブ当日まで怖かった。私の守り神、おばあちゃんにも拝み倒した。「ライブの日、ちゃんと声がでますように」って。
 
 果たして・・・ライブ当日の朝。のどは全く痛くなかった。体もだるくない。若干鼻声だが、たいした事じゃない。(よしみついわく、普段から鼻声っぽいそうな!)
 何より、タバコがうまい!!(むしろタバコをやめろという意見多し!)
 あー!おばあちゃんありがとう!!
 
 歌うたいは風邪ひくな!

 こんな辛く不安な日々はもう二度と味わいたくない。皆も体大事にしてね。しつこいよ、今の風邪。
 やっぱ、元気じゃないと楽しめないよ。何するんでも。 


41、TVに映った小出。


 私の仕事先の工場にTV取材が入るという通達が先々週あった。
 女だけで100人はいる、恐ろしく殺伐とした職場だ。
 普通なら「あのぉ~、後ろ失礼します~」というシチュエーションがここでは黙って背中を押されてしまう。
 埼玉的に言うならば、おっぺされてしまうような環境なのだ。

 やれ派閥だ、かわいこぶってるだ、とくだらん話で、ささやき合うならともかく、「ざけんじゃねーよ!」と怒号も飛び交う。
 入った当初は女子刑務所かと思っちまったぜ!
 いくらか慣れたとはいえ、まだまだ新米の小出が昨日のO.Aで後ろ姿だが映っていたらしい。
 今日、仕事場に行くと「映ってた!映ってた!」と何人からも言われた。100人居る中、よく俺の後姿と分かったな?本物か?
 
 こんな事でTVなんか映りたくねーよ!工場で働く、やる気のない女!
 しかしフジテレビだと!仲良しのおばちゃんが「あたし、録画したから持ってきてあげるっ」て・・・。
 俺はSOVERYで、TVに出てーんだよ!!!頼むよ!ひとつ!

 得てして、こんなもんだ。

 しかし待ってろよ!!狙うは紅白だ!!!!

40、生き様は目に見える!

 敬愛するグラニット・ハウスにまたコーラスとして誘って頂き、昨日ライブだった。
 今回は時間の制約もあり、カバーバンドということもあったが、やはりグラニット・ハウスはグラニット・ハウスだった!
 どんな音楽をやっていても、そこには堂々として揺るがない根っこがある。
 リハーサルで、客席から彼らを見ていて、この人たちの持つ「雰囲気」を私が壊さないように、とただそれだけを思った。
 生き様って見えるね。見えちゃうもんなんだね。彼らと共有できた時間を私は大切に、糧にしなくちゃならない。
 凄いバンドだもん。
 
 明日はSOVERYのライブだ。新曲もやる。見に来てくれ!

39、ご無沙汰!!


 いったい何回PCを壊し、再インストールすればいいんだ!やっぱ俺のせいか!
 皆さんにはご迷惑をおかけ申し訳ございません。

 さて、よしみつの尽力により、BBCが出来ました。見た?ハマナスの花って!!しぶすぎるわ!
 これからまた皆さんとなおいっそうお近づきになれるのを、楽しみにしています。

★今日、9月11日はSOVERYの日だよ!★


38、四葉のクローバー


 新装開店のお店と知らず、レジで会計を済ませたら「オープン記念で、四葉のクローバーの育成キットをプレゼントしてます」と言われ頂いた。
 四葉のクローバーと言えば、めったにお目にかかれないハッピーな代物のはず。今のバイオテクノロジーはそんな事も可能にしたのか?!
 しかし只で貰えるもんが大好きな私は大喜びした。家で箱を開けると、厚手のビニールにばってんの切り込みが入っていて、ちょうど街で配っているティッシュみたいな入れ物に水を入れろと書いてある。中身がよく見えないがゴロゴロとした種みたいなのが見える。
 ためしに水をあげて2日目。まだ、何の音沙汰もないけどわくわくする。
 私が初めて1人暮らしを始めた日をふと思い出した。何もない部屋に寝転がって、話す人もいない、不安だらけの時に、私は楓の小さな鉢を買った。花ではなく、小さな木。すぐに枯れてしまう花ではなく、ずーっといられる楓の木。
 生き物が在る、というだけで何だか心が落ち着いた。会話も、大きな変化ももたらすことのない草花も、息をして、水を飲む。「小森」という名前をつけた。小森は秋になり、一丁前に紅葉した。
 四葉のクローバーは静かに生きている。いつか芽をだす日がくる。別に三つ葉でもいいからな!気にすんな!堂々と出て来い!
 生き物が在るって何だか楽しい。早く名前を付けてあげようと思う。


37、水の中。


 姪っ子の華(はな)は来年小学生。水が苦手でプールに行ったことがない、と言うので、2人で行く事にした。
 私は、水が大好き。今だに市営プールに行ったりする。泳ぐ事も楽しいけど、プールが好きなのは「水の中はきれいだから」
 いつから、どうやって泳げるようになったのか覚えていないけど、幼い頃近くのプールに連れて行ってもらって、プールの中から見た太陽がゆらゆら、きらきらしていた光景をはっきりと覚えている。なんてきれいなんだろうと思った。夏休み中の学校のプールは毎回行った。ある時、雨が降っていて、上級生の男の子と私しか来ていなかった。水温が低いのか先生はためらっていたけれど、私たち2人の為に「入っていいよ」と言ってくれた。広いプールを貸し切り状態で遊んだ。
 私は華に、水を好きになって欲しいと思った。水の中は不思議な空間だ。息は出来ないし、体が浮く。静かで、冷たくて、美しい。
 水を怖がる彼女がどういう反応をするか心配だったけど、プール大好きの私のテンションにつられてか、はしゃぎだし、浮き輪とビート板で、何往復も進んでいた。まだ顔に水がかかるのが嫌で水の中を見てはいない。でも、水の感触をとても楽しんでいた。
 水が怖いのは当然の反応だ。息が出来ないのは怖い。そうした意識がないと、過信してしまう。今はちょっとでも楽しいと思ってくれたらいい。
 そしていつか、水の中で目を開けて、見て欲しい。水の中の美しい世界を。もうすぐだ!華!


36、民主党政権誕生。


 圧勝でしたな。民主党は民意を真摯に受け止めて頑張って下さい。以上。

 しかしさぁ、選挙演説。引き込まれるような演説する奴、少なくなったよねぇ。土下座とかしてる奴とかみると、違うんじゃねぇ?と思う。もちろん当選しなくちゃ、政治はできないけどさ、拝み倒してまでなるってもんかな。そいつの信念とか主義主張を聞きたいわけじゃん。パフォーマンスってある程度必要とは思うけど、薄っぺらな奴がパフォーマンスばかりしてるのに腹が立つ。お前ら政治家だろ!プロだろ!しっかりやってくれ!
 もちろん、今や悪者の自民党の中にも官僚の中にも、賢い上に本物の政治家はいる。全く居ないわけじゃないのが唯一の救いだ。しかしその優れた人たちは得てして政治力がない・・。だけどあなたたちのような良心がないと世の中はぶっ潰れる。どうか頑張って下さい。政治は自分の為にやるのではなく、国民の為にあるものなんだから。


◆SOVERYニュース◆

①今秋から、ダンディ中村、サックスの中村ヒロシさんが復帰してくれます!ますます楽しくなりまーす!
②よしみつのギターアンプの真空管は今、巷では売っていないレア物!四谷アウトブレイクの木下氏(TONSOFSOBS・奏の名ギターリスト!)のご厚意により譲り受けた。ライブ前にセッティングしたかったよしみつは、木下氏と朝の10時に!喫茶店で待ち合わせしたとの事。想像しただけで怪しすぎる!2人は飲み屋のほうがふさわしい!!
③またまたよしみつ。髪を切ったよしみつは更にジャニーズのなんとかの(グループ名がわからん)いのっちに似てきた!女子に好評!
④ノギー語録「ふとももが細い女は嫌い!ふとももは太いからふとももでしょ」そばにいた女子に拍手喝采を受けていた!
⑤ノギーのバンドABO(アボ)のボーカル、DO君はノギーの父に似ている。しかし最近、ノギーから「DO君と葉子ちゃん、顔が似てる」と言われた。という事は、ノギー父に私は似ている!!
⑥パパ平嶋も髪を切った!若くなった。今年もミスタースリムカンパニーの舞台で叩きます!飴が大好きな男なので飴を持って見に来てね!
⑦ふんじも髪を少し切った。今年もSOVERYの中で一番黒い!さすがガテン系。ただいまノギーバンドでもキーボードを弾いている。ライブの際は、「ありんこ!」と叫ぼう!


35、面倒がらずにやってみた。


 残暑お見舞い申し上げます。夏も後半戦だねぇ。

 この夏小出は、「面倒がらずにやってみる夏」という目標を立てていた。
 まず、パスポート。そして調子に乗って住基カードBタイプと、タスポまで作った!おかげ様で1年半ぶりぐらいで、自販機でたばこを買った!きゃ~感動!
 そんで長い事歌っているけど初めて浴衣でステージに立った。
 私のような面倒くさがりは中々思い立っても動かない。よほどの意思がないと。
 だけど、何だかグダグダしてる自分が嫌になって、やってみる事にした。結局すべてはやる気だね。思いが強ければその様に行動する。目標があいまいだとやっぱり動けないんだ。
 自分を好きになれない時ってあるじゃない?そんな時は自分が奮い立たせるしかないよね。なんでもいい、きっかけをまず作り出すこと。そして自分の行動を妨げている真の要因をちゃんと見つめる事。これは私自身に言っているんだけどね。
 こんな小さな事だけど、カレンダーにいくつも達成した事柄が並ぶと嬉しいもんだよ。 
 さて次なる目標。やせる・・・。夏は食欲が減るどころか、食べ過ぎてしまう・・・。最近は体重計を目にする事も怖い・・・。しかし小出はやれる!はずだ・・。その気になれば・・・。


34、意味があったな、修学旅行。


 修学旅行は長崎だった。アホ高校とはいえ私立なので1週間の旅行だった。
 卒業してからもう、相当経っているのに、8月9日になると、思い出す。
 長崎は原爆被爆地だ。だから出発前から授業でたくさんの原爆に関する勉強をした。しかし何分実感もわかず、若い私たちは旅行そのものにはしゃいでいた。
 ポッピンというガラス細工やカステラ。ざぼんという大きな柑橘系の果物。長崎ちゃんぽんにオランダ坂。海と山と教会。街には市電が走っており、時折、教会の鐘の音がする。
 長崎は隠れキリシタンの聖地という一面もあり、お土産屋にはキリストやマリア、バテレンなどの人形も多くある。
 私たちは教会をいくつも見学し、何故か皆、信心もないのに雰囲気にのまれてマリア像を買っていた。
 最大の目的地であった原爆資料館へ向かうバスの中では、そんな異国情緒あふれる街並みに楽しくなっていた私たちだったが、その建物に入った瞬間、恐ろしい現実を目にした。
 数多く残されているケロイド状にやけどした写真や、遠く離れた場所で見つかった原形を留めない遺品。何度も目をそむけたくなった。頭のやや足りない私たちだが、誰もが言葉を無くし、会館を出るころには、目を赤くしていた。
 こんなひどい事が起こっていたのか・・・。その思いだけが強烈に残った。
 原爆の唯一の被爆国である日本。その1人として、その事に真摯に向かいあえてよかったと思っている。今こうやって生きていられるのも、そんな方々の犠牲の上に成り立っている。もちろん原爆だけじゃない。数多くの兵士やその遺族がいまだに苦しんでおられる。
 戦争を嫌う心しか、戦争を防げないかもしれない。
 生きている私たちが言い続けなくちゃならない。事実を知り、考えなくちゃならない。戦争はだめだぞ!って。

 原爆資料館を後に走り出したバスから、石碑を見た。それは聖ヨハネパウロ2世の言葉だった。「長崎は悲劇と栄光の街」。私は今でも、はっきりと覚えている。


33、小出の大冒険。


 もう何年も前に、パスポートの期限が切れていた。
 なのにここ最近になって急に、パスポートを取りたくなった。パスポートの事が連日頭をかすめた。別に海外に行く予定もないのに何故だろう。
 こんなに気になるんだから、何かあるんだろう。面倒くさがり屋の私は決起した。
 まず第一の関門。戸籍抄本の獲得。我が家の本籍は品川なので、地図で場所を調べた。そしたら、品川駅ではなく、下神明駅。ってどこだよ!電車で動くしかないから、一番近いその駅に向かって行くことにした。
 私は母に似てめちゃくちゃ方向音痴である。ライブが代官山であった時も、渋谷からたったひと駅だっていうのに、何故か電車が止まらず(各駅に乗ればいいんですよね!)渋谷―中目黒を何往復もした。駅員さんに聞くのだが、先にきた電車に乗ってしまう・・・。
 高校の入試の日も、上りと下りを間違えて乗ってしまい大慌てした。母親に「何で?」といわれた時、「だって駅員さんの向きが違っていたから」と意味不明な事をいい驚かせた。
 さて、その下神明駅に向かうため、駅で乗り換えの仕方を聞こうと駅員さんに話かけた。そしたら運悪く、昼間から酎ハイを片手に酔っ払ったおじさんが暇つぶしで駅員さんにからんでいた。酔っ払いのおじさんは、話し相手が増えたとばかりに私に話しかけ、むげにもできず、駅員さんと酔っ払いと私で、何やかんやでやたら時間をくってしまった。最後に酔っ払いに大声で「行ってらっしゃいませ!」と敬礼されて見送られ(笑)まず大崎までむかった。
 大崎から、りんかい線に乗って・・そしたらまたまた運悪く、出発直前の電車が来ていた。出発直前の電車に本能的に走って乗ってしまう私は、案の定、違う電車に乗っていた。が~ん!「次はぁ~西大井~」うへぇ~またやっちまたぁ。次の駅で降りて、また元に戻ることに・・・。
 もう夕方の4時半を過ぎていた。区役所は5時までか?あせる私をよそに「ただ今電車が遅れておりまーす」というアナウンスが!おいおい埼玉くんだりからやってきて、間に合わなかったどうすんだよ。
 元に戻って、また出発直前君が!!駅員さんに聞いて「だめです、この電車では止まりません」と言われなければ、また違った場所に行っていた。
 たったひと駅で今度は東急大井町線。あたし、こんな事でもなければ知らなかったよ、こんな路線。やっとのことで到着!
 駅降りて、「品川区役所への案内図」を見たが、さっぱりわからん。現在地さえわからん。時間が迫っている。何となく歩き出し、新聞屋のお兄さんを発見。場所を教えてもらい猛ダッシュ。区役所にたどりついたのは5時10分前!!やったぜ!間に合った!
 大汗かいて、誰にでも簡単に出来ることが、えらく大袈裟になってしまう小出の大冒険は終わった!はぁ~疲れた。


32、久々にCDを借りた。


 CMでジミ・ヘンが流れて、やたら聞きたくなった私は、久々にレンタルショップに行った。
 今CD5枚で1000円だから(某有名レンタル屋)、じゃー5枚借りようっと選びにかかった。
 まずはジミ・ヘン。何気に歌声が好きなんです。で、歌もの聞きたいなーと思い、カーペンターズ!とサイモン&ガーファンクル!ALOという、最近のいかすバンドと、最後に選んだのは、エアプレイ!!!知ってる??
あたし随分前に、ロックを強制的に仕込まれた(笑)次期があって、それで洋楽を聴けるようになったんだ。あたしが聞いてきたのは日本のザ・歌謡曲だったし、歌えないとつまらないと思っていた私は、英語は歌詞が入ってこなくて好きじゃなかったんだよね。
 その洋楽を仕込まれた時、歌詞がわからなくても泣けたのがボブ・マーリーだった。もちろん日本語歌詞を読みなおし、更に泣いたけどね。
 それ以来、洋楽を楽しめるようになって、これ、好き!と思った1つがエアプレイ。いいのよー。夏にもってこいだよ。ドライブしながら聞いたらいいだろうねー。久々に良かった。感動!とかっていうんじゃないんだけど、いいんだよ。メロディーの宝庫だなぁ。
 夏の暑い日に、例によってクーラーガンガンにして、音楽を聴く。うーん。いいなぁ。

31、「何かに触れた日」

 今日はライブなので仕事を休んだ。だから皆既日食をTVで見ることができた。民放はギャーギャーうるせぇから、もちろんNHK。
 素晴らしかったぁ。鳥肌たったよ。その瞬間、感動してうるうるしちゃった。当たり前のことだけど、昼も星は輝いてる。見えてないだけ。そんな事を改めて感じられてよかった。
 「何かに触れた日」という曲を何年か前に作った。私たちは好につけ悪しきにつけ、色んな事に触れて生きている、みたいな事を歌った曲だ。
 曲を作っていて、凄く面白い事がある。
 詩に関して全てが事実ってわけにはいかず、フィクションも多い。想像から書いた詩が、何年かたって現実になる事があるのだ!
 過去、何回かそんな経験をした。歌ってる瞬間に、あー!これ現実になった!と思うとしびれるよ。
 今日、「何かに触れた日」の歌詞の1節が本当になった。
 太陽が消える日。

 今日、この曲を歌う。皆既日食の日にライブがあって、そんな詩を歌う。何だか勝手に感動している。

 さて今日はパーカッションのとつが登場!ますます元気なSOVERYをよろしく!!
(2009 7.22 12:18)

30、あちぃなぁ~

 春夏秋冬、1年中季節に文句を言っている小出だが、夏と言えば、まず暑い、汗をかく、若い頃、ちゃんとした紫外線対策をせず海に行き、サンバーンという水ぶくれを発症してからというもの、日差しが怖い。
 そして最大の敵、虫!私は0型の為か、やたら蚊に刺される。以前、夏の野外コンサートで、ビール飲みながら草原に寝っころがって聞いていたら、全身、ぶよみたいなのに刺され、痒くて痒くてエライ目にあった。しばらく痕が残った。蚊とか、ぶよくん、血はいくらでも吸っていいから、痒くしないでくれ。
 夏の良い所を考えた。まず思いついたのは洗濯物がすぐ乾く。結構うれしい。・・・その他、別にない・・・。
 ビールは夏じゃなくても1年中おいしいし、食欲がなくてやせる・・なんてことは全くないし、ひと夏の恋なんてねぇ、もうねーよ!浴衣は暑いし、花火は虫に食われるし、夜遊びは1年中やってるし。あー!!夏でときめく事なんてないわ。海を見に行く事ぐらいかなぁ~。寂しい~。おばさんどころか、最近おじさん化してる俺。夏の暑い日は、クーラーガンガンにかけて、布団かぶって寝るのが一番幸せ!


29、涙もんでした。

 先日、敬愛するグラニットハウスのレコ発ライブに行った。前にもこのブログで紹介したけれど、10年前ぐらいから面識だけはあった彼等と、SOVERYのレコーディングや、グラニットハウスのライブでコーラスに参加させて頂いたりと、ここ何年か、とても深くお付き合いさせて貰っている。
 このバンドの最大の魅力はものすごく大きな世界観だと私は思う。詩も、楽曲もスケールがでっかい。圧倒されてしまう。
 日々、つまらない事で、傷つけたり傷つけられたりギスギスしちゃうそんな時、海を見て「あー自分てちっちぇーなー」なんて思う、あの感じ。グラニットハウスを見ると、そう思う。
 聞きながら何度も鳥肌がたった。感動して、うるうるもした。そして、また当たり前の日常が始まっても、どこかで自分にエールをくれるような歌声が残ってた。
 そんな音楽家に、私もなりたい。


28、7月2日(木)稲生座

 何年ぶりだろう。今回、稲生座をバンドバージョンで出来る事になった。
 この間、25日、ノギーのSOVERYデビューの日、リハだけの付き合いだったノギーと、打ち上げと称してSOVERYのメンバー皆と乾杯して以来、何だか凄く近い関係になれた。「百害あって一利なし」と私にとっては悪いイメージのお酒だが(笑)やっぱインディアンの友好のしるしだけあるな!(本当かいな?)皆、和気あいあい飲んで話ができた。
 うちのメンバーは皆お酒好き。私以外は皆、きれいにたしなむ。それに強いよ。で、たいていふざけて話したあと、結構、真剣に音楽の話をしあう。その頃私は、そこらに転がって寝ている為、その深い話をいつも聞き逃す。

 稲生座は、へいちゃん(ドラム)と、よしみつ(ギター)に初めて会った場所。SOVERYの原点。そこでまた新しいSOVERYが始まる。
 最近、5年ぶりでパーカッションのとつ(♀)が見にきてくれたり、知っていながら話せなかったA子さんと飲み会できたり、もちろんノギーもそう。出会いが広がった気がする。
 新しい物や、新しい出来事、新しい人の流れ。何だか物事が動き流れているのが、凄く嬉しい。
 そういえば、私の姉ちゃん、まー坊からメールもらったな。その御利益かな。転職中でバタバタしてる私に「葉子に、いい風が吹きますように」って。


27、マイケル・ジャクソン・・・

 先日のライブ、来て下さった皆さんありがとうございます。初ベーシストのノギー!初アンプのよしみつ!初マイクロコルグのふんじ!等々初めてづくしのSOVERYでした。でもって一番びびっていた小出。歌詞とばすとはなぁ。いかんな。
 でもって翌日、衝撃でしたわ。マイケル・ジャクソン。
 あたしは大ファンではないけど、単なるアイドルだと思っていた数年前に、たまたまアルバムを聞いて、その楽曲の素晴らしさと歌声と、テクニックに圧倒されて以来、好きなアーティストになった。どうしてもビジュアルやイメージが先行しがちな彼だけど、凄い才能の持ち主だ。アルバムの中に色んなジャンルの楽曲が、しかもちゃーんとキャッチーに表現されてて、飽きないし、表現力が凄いんだよなー。
 あんな大スターが、なんだか寂しい結果になって悲しいし、曲がもう生まれる事はないと思うと残念だ。
 有色人種だろうが、莫大な借金があろうが、奇行が目立つなんて言われようが、正真正銘、彼は天才だったと思う。


26、私の変なとこ。

 私は幼児性が抜けないのか、未だに布の角っこを触っていないと落ち着かない。布団の角を1日中持って歩くわけにはいかないので、携帯用の布っこまで持っている。自分でも頭がおかしいと思う。無意識でそれを触っているため、携帯用のそれは、いつのまにか無くなっている。それがないと気が気じゃなく、探すのだが、この間はどうしても見つからず、また作ろうと諦めて家を出たら、玄関の外に落ちていた。ゴミ捨て行った時に落ちたのだ。
 私はカレーのルーをごはんにかけるのが嫌いだ。納豆とか、マーボー豆腐とか。だからみんなとカレー屋に行った時、あの魔法のランプみたいなやつにスプーンを入れて食べて引かれた。子供の頃は私だけ、おわんにカレーを入れてもらっていた。
 私は見ているうちに絵が変わる、というクイズみたいなのが苦手だ。どんなに目を凝らしても、変わったためしがない。
 私は機械が苦手だ。どうやら相手も嫌っているらしく、電化製品は私にかかるとすぐ壊れてしまう。仕事場のシュレッダーに紙を大量に差し込んで壊したのは私だ。最終的に叩いたりするからか?
 私は同じものばかりいくらでも食べる事が出来る。だから幕の内弁当などに一切興味がない。
 私は寝るとき、うつ伏せで寝るのが好きだ。これも多分、おかしいと思うのだが、うつ伏せの頭の上に枕を乗っけて寝ると落ち着く。枕の意味ないじゃん。
 私は虫とか気味の悪い奴らが苦手だ。(足のないのとか、足がやたらあるやつとか)子供の頃、田舎で、でっかいヘビに遭遇し、あまりの恐さに猛スピードでダッシュし、気持ちだけは走っていたのだが、弟の目撃談によると、「その場でもも上げしていただけ」
皆も変なとこある?変な癖とか。今度打ち上げとかで聞かせて欲しいなぁ。

25、「4432」

 ギターのよしみつがギターアンプを変えた。とってもいい感じ!メンバーからも好評だ。車にみんなの機材を乗せているふんじが「せっかくのいいアンプだから、ケースを補強する」と言いだした。「じゃー、せっかくだから、すげーかっこいいの作ろうよ!」と2人で盛り上がった。
 まず、段ボール選びから、という事でスーパーを回った。手頃なのを見つくろって来たら、サイズがほぼぴったし!さい先いいぞー!それを形を整えて、上部についている取っ手がぴったり出るように切る。段ボールといえ、強度が更に増すようにと考えながら切っているふんじに脱帽です。
 そして段ボールのままじゃかっこ悪いし、というので壁紙を張ろう!と100円ショップへ(よしみつ、安くてごめんよ!)数ある壁紙の中から、よしみつっぽく和風がいいんじゃねぇ?という私に、ふんじが珍しく(!)これがいいと言い張って、青のギンガムチェックのを買った。その際も、寸法や貼り方まで頭で計算している彼にまたまた脱帽。でもって、じゃー、ガムテープは私に選ばせて!と黄色のを買った。
 さて壁紙を貼る段階になり、「はい、じゃーこっち持って!」「だめだめ!曲がってる」と、不器用な私はさんざんダメ出しをくらいながら、ゆっくり丁寧に貼った。
 「おぉ~いいじゃん!」とってもいい按配だ!青のギンガムチェックに黄色のガムテープで補強して出来上がり!・・・でもなんだか足りない気がした私は「ここによしみつのマーク入れようよ、4432って。」するとふんじが「そんな器用な事できないよ」と・・・。
 ガムテープを切りぬく事は難しい。でも「大丈夫!器用だから絶対出来る」と洗脳し(実際彼は器用ですよ)「じゃーガムテープに下書きしてよ、俺、切るだけならやる」と、私がガムテープに4432と書いた途端、あまりのダサさに「おいおいセンスね~なぁ」と失笑されて、結局全部やらせてしまった!!
 4432と貼られたそのケースは、めちゃくちゃポップで可愛くなった。
 構想15分、製作時間2時間、経費400円!!しかし超かわいい!出来上がったケースを何度も眺めては写真にとった。
 物には魂が宿る。ましてや手作りで作ったものには特に思いが加わる。よしみつの驚く顔を想像しながら作業した時間は本当に楽しかった。不器用な私は何度もふんじの邪魔をした。ふんじは一途に没頭した。
 物には魂が宿る。楽器に疎い私だけど、自分の手も加わったアンプに愛着を感じる。このギターアンプだって、流れ流れて、よしみつの元に届いた。
 SOVERYの新しい音、新しい仲間に乾杯!!しっかし、ふんじ、君はいい仕事したよ!


24、小出は怒っている!

 今日は、足利事件の容疑者とされた人が冤罪で釈放されたというニュースでもちきりだった。
 こんな事許されないでしょ~。どうしてくれんの?人の人生なんだと思ってるんだよ。無罪で17年半も刑務所暮らしだよ。
 真実を証明する事の難しさと、犯罪者に仕立てられてしまう怖さ。警察、検察、裁判所もさ、捕まえりゃいいってもんじゃないよ、真犯人じゃなきゃ意味ないじゃん。
 しかしさ、こんな人生もあるんだよね。世の中には自分の意図として悪事を働いている奴もいる。そんな奴らが法をくぐり抜けて権力を駆使して生き延びてる。考えただけで頭にくる!
 正しい人が損をしてはならない!!正しい人っていたって、誰もがそう生きられないけど、正しく生きようと思ってる人が、そんな目にあってはならない!ちゃんと仕事してくれ!
 うちの母が言ってた。犯罪者には恩赦がある、だけど税金を払ってる一般市民はなんの恩赦もない。どうしてそんな人々に饅頭の1つも配れないのか、と。(饅頭(笑))
 全くそのとうりだよ。正しく生きようとしてる者にこそ恩恵を与えるべきだよ。正しく生きようとする事が損だなんて思わないようにさ。そして、こういう権力を持った人たちは、心して、責任をもって欲しいと思うし、私たちはそういう間違いや怠慢に大いに怒り、声を上げて正さなくちゃいけないんだと思う。

23、ご無沙汰っす!

 いやいや、いかんなホームページの更新はきちんとやらんと。季節の変わり目だかなんだか体調を崩し、ご無沙汰しました!
 ここ最近の状況報告。6月よりSOVERY第4期開始!(ホワイトスネイクか!)新ベーシスト加入となりました。ABOというかっちょいいバンドのベーシスト、ノギーと共に、また心機一転頑張ります。
 ノギーとは、以前お世話になっている四谷アウトブレイクのイベントでジャニス・ジョプリンのカバーバンドをやったのが出会いです。彼のなんとも言えない雰囲気と、心意気が、ぐぅ~!是非新しいSOVERYもよろしくです。

 明日から6月か。梅雨だねぇ。今年もまた鎌倉の長谷寺に紫陽花を見に行きたいな。何年前だろう、雨の中傘をさして、見に行ったんだ。そこで「ビー玉」が生まれたんだ。
 雨はあまり好きじゃない。天然パーマの私は頭が爆発するし、持ってる傘に足引っ掛けて転ぶ私としては。でも、紫陽花だけは嬉しそうだよ。雨の中、輝いてる。

22、歌う。

 歌は誰でも歌える。プロだろうが、アマだろうが、下手であれ、上手であれ、老若男女、歌う事ができる。
 今は、カラオケがあるから、好きな時、好きな歌を、好きなだけ歌う事もできる。
 歌うという事は人間にとって、とても楽しくて、心弾む行為に違いない。幼い子でさえCMの曲や、流れてくる音楽をあっという間にコピーして口ずさんでいる。
 私の母が「歌なんて大っ嫌い」という理由も、歌うことそのものというより、下手だから・・・と思っているからだと思う。
 人が歌いたいと思う瞬間は様々だ。楽しいから歌いたい。そしてその逆で歌って気分が爽快になるという事もある。
 阪神淡路大震災で、全てが焼き尽くされた、あの悲惨な場所で、人々が焚き火を囲んで、何となく自然に皆で歌を歌ったという話を聞いて感動した。歌は自分を励まし、勇気づけてくれる。
 私の友人から聞いた話がある。
 彼が幼い時、お酒に酔ったお父さんは、お母さんをよく殴っていた。その喧嘩が怖くて耳を塞いで耐えていた。しばらくして、幼い彼をいたわる様に、物干しで鼻歌を歌うお母さんの姿があったと。多分「心配しなくて大丈夫よって事だったんだろうなぁ」と彼は続けて「だから俺、誰の歌が好きって、あのおふくろの鼻歌が好きだ」と言った。
 歌は人をも勇気づける。この話を聞いた時、歌う事の素晴らしさと,重さを感じたなぁ。

21、お墓参り

 先日お墓参りに行くため、近所の花屋さんで仏花を買った。
 その花屋さんは看板もなく、店舗といっても家のガレージに、季節の花4、5種類と、仏花が売っている程度なのだが、とても清潔な雰囲気と、何しろ飾ってある花が新鮮なのと、アレンジメントが素敵で、前から気になっていた。
 「お墓に持って行くので、長さを揃えていただけますか」と言って、2束を選んだ。
そのお店には奥さんが1人で働いている。背が高く、楚々とした雰囲気の言葉少ない、でも仕事に誠実さを感じる奥さんだ。
 丁寧に花束の長さを切りそろえて貰ったあとに「お墓に、このお花も一緒にそなえてあげて下さい」と、傍にあったカーネーション6本を、プレゼントしてくれた。
 すごく嬉しかった。身も知らぬ人から故人のためにと、頂いた花以上に、その人の想いまでいただいた気がした。
 切り花は命を切り取る残酷さがある。一番美しい時を愛でるという、ものすごい贅沢ともいえる。そんな一瞬のものすごい価値にだれもが惹かれてしまうんだと思う。
 頂いた花にお礼を言って、お寺に行った。もう初夏を感じる日差しの中でお花を生けた。どこからともなく、てんとう虫が飛んできた。きっと故人の生まれ変わりだ、なんて思いながら、一緒に飾られたカーネーションを見て、なんて素晴らしい1日だろうと思った。

⑳本が好き


 幼い頃、読書は好きではなかった。学校が勧める本は1ページで飽きてしまった。
 中学生の頃偶然手にしたSF小説がめちゃくちゃ面白くて、それ以来、自分好みの本を選べるようになってからというもの、毎晩寝る前に本を読む癖がついた。
 年齢によってその分野は広くなり、読書は更に深まった。一度入り込んでしまうと寝ずに没頭してしまう。ある時などは本に熱中して回送の電車にそのまま乗って車庫まで行ってしまった。
 本には素晴らしい表現と世界観が混在していて、まるで状況が目に見えるようだ。自分が欲しかった答えや、考えもしなかった発想に出会える。
 最近読んだ本は、企業戦士の話だった。全5巻なのだが、めちゃくちゃ重い内容に影響されてか、毎日が暗く、憂鬱になってしまうほど入り込んでしまった。
 春夏秋冬、雨の日に読む本、夕暮れが似合う本、夏に読む本など、シュチュエーション別に読み返したりする。
 歌詩を作るはしくれとして、本は私に大きな影響を与えてくれる。でも、ある程度の制約を持つ「歌詞」よりも原稿用紙に思いっきり、思った事をなぐり書きしたいと思う事がある。
 本は、自分が今何を求めているか、を知る材料だ。何に興味を持って、何を感じたいのか、選ぶ本が教えてくれる。どうやら、今私は「不条理」や「不毛」な事柄にえらく傾倒している。・・・だからしばらくは暗いど~。

⑲弟。


 私には弟がいる。私に似ず、なかなかの男前だ。二児の父となった今も、ギターを弾いている。
 奴は私のめちゃくちゃな生き方を見てきた生き証人だ。
 私は母親とそりが合わず、若い頃毎日が修羅場だった。母と顔を合わせば口げんかになり、毎日のように繰り返されるそれに父親が逆切れ、家は荒れていた。できるだけ顔を合わせたくなくて、私は毎晩のように泥酔して帰った。深夜家の鍵は当然のように閉められていた。弟はそんな時、自分の部屋の鍵を開け、中に入れてくれた。
 私はある日、会社帰りにたった1本の電話で、家を出た。もうあの苦り切った母の顔から解放されると思うと、何ともいえない自由を感じた。
 家を出て3か月ほどたって、電話があった。どこでどう調べたのか、当時まだ高校生だった弟からだった。「あのさー、皮ジャン買いに行くのつきあってくれるっていってたじゃん、バイト代たまったから行こうよ」というものだった。
 私が勝手に家を出てからというもの、心のどこかで心配しているだろう家族を思うと胸が痛んでいた。そんな時、思いがけず弟の声を聞き、私はその場で号泣した。
 そして待ち合わせた上野駅(皮ジャンといったらね!)に弟は大きな紙袋を持って現れた。「これ、姉ちゃんの服とCD」。
 お目当ての物が見つかった彼は「じゃ!」とあっさり帰っていった。何も聞かず、何も責めずに。
 帰りの京浜東北線の中で紙袋を開けた。何気なくジャニスジョプリンの「パール」というCDを取り上げ、開けたら「姉ちゃんへ」という私を励ます手紙が入っていた。私は涙で、文字が読めなかった。
 今でも、奴には色々励まされる。書ききれないほどの思いがある。
 ・・・私には弟がいる。兄弟というより、親友なのだ。
 そして、おい!誕生日おめでとな。4月7日、私の弟は生まれた。

⑱小さな巨人


 ここ数年で私の中に大きな存在になった奴らがいる。
 姪っ子の、菫(すみれ)と華だ。
 私は彼女たちの、子供ならではの幼稚さや、ずるさや、わがままさを見て、なんて純粋なんだろうといつも驚かされている。
 そして子供だてらに、一人前に傷つき、悩み、耐えている。大人の私に「姉ちゃんは一人でさみしくない?」などと言ってくる。
 弟が聞いていたマキシマムザホルモンというやんちゃなバンドの歌を口ずさみ、けんか中で口もきかない私の両親に「じぃじとばぁば一緒に並んで写真とるの!」とタブーに平気で突っ込んでいく。
 そんな彼女が、このブログに貼ってあるSOVERYのライブ映像を見てくれた。まだ保育園に行っている幼い子が、食い入るように見ていた、と弟からメールがきた。
 私は普段、身の回りの人に対しても「音楽やってます」的な事を言わない。地味に地味に生きている。何だかカッコつけるのがカッコ悪いと思っている。
 だけど、かっこよかった・・と言ってくれたあの子達のためにも、私はカッコいい叔母さんでありたいと、本当に思った。
 いくつになっても!!!
 大好きな事を、やり続けるんだ。

 私は周りの人にめちゃくちゃ恵まれている。
 苦しい時、辛い時、誰かが私に勇気をくれる。
 小さな巨人が、今日も私の背中を押してくれた。
 最近、こだわってた何かが、音をたてて崩れたような、そんな日だった。


⑰4月1日は小出が生まれた日。


 今日は俺の誕生日。朝からたくさんのおめでとうメールを貰った。皆ありがとう!
 4月1日生まれは学年の最後だから、幼少の頃の1年違いは大きな発育の差があって「大変ですが、まぁお母さん気にせずに・・」的な事を母は先生に言われたそうだ。
 幼稚園の母の日の似顔絵が、私だけピンクだけで書いてあったと聞いた。
 
 ・・・今日は誕生日だから、特別な事をしようと思い、長かった髪をバッサリ切った。30センチ以上!10年ぶりぐらいか、こんな短いの。心機一転また頑張る!
 評論家が言ってた。「今日が一番若い」そーだね。いくつになっても見つけられるさ!青い鳥。

 PS かわいい姪っ子から「たんじょうびおめでとーまたあそぼーねーばいばいー」という一方的な電話があった。今年は一緒にプールに行こうな。

⑯FMで流れた!

 「Release Me」がNHK-FMで流れたよ。
 イントロ流れた瞬間、ウルウルしちゃった。
 だって公共の電波(笑)で自分の曲を聴くって、あたし初めてだもん。
 いつかラジオからSOVERYが流れたらいいなってずっと思ってたんだ。
 
 夢がまた1つ叶った。


⑮凄く嬉しかった日


 3月27日、稲生座のライブ。見に来て下さった皆さんありがとうございました。
 
 この日の事を、この先ずーっと忘れないと思う。自分の支えにしていこうと思う。
 
 2年ぶりに、私達のホームグラウンドである「稲生座」であの頃のように2人で演奏したのに、まるで昨日の続きのように何の違和感もなかった。
 心のどこかでバンドに慣れて、私は奢ってしまったんじゃないか?目の前にいる人達にちゃんと語っているのだろうか?そんな思いの中で、2人で伝えられなければ、バンドでだって伝えられないと今回のライブを決めた。
 そして、くどいようだが平嶋Jrの誕生もあり、何か新しい試みをしたくなり親友のにゃをちゃんを誘った。
 そして迎えた昨日、にゃをちゃんはステージで最高の笑顔を見せてくれた。その笑顔を見ながら「あーやって良かった」と心から思った。音楽は「何をやるか」の次に「誰とやるか」だと思う。心が反映するものだからこそ、大切なファクターだ。
 そしてまた昨日は5年ぶりに会った親友との対バンだった。当日まで知らなかったので、お互い驚いた。彼女も音楽を続けていた。前より更にグレードアップしていた。
 ライブが終わり、にゃをちゃんと対バンのありんすと私とで、乾杯した。
 私たちぐらいの歳まで音楽をやり続ける女子は少ない。
 女性の場合、結婚や出産などを考えるとなかなか続ける事は難しい。よっぽど相手の理解がなければ。だからある意味私たち3人は何かを犠牲にしてきたともいえる。
 私は本当に嬉しかった。おんなじ境遇の同世代の彼女たちと、何回も乾杯した。何枚も写真をとった。こんな日が来るなんて思ってなかった。
 音楽をやっていたから再会できたし、同じステージに立てた。私は彼女たちから色んなエールを貰った。
 ただ心のなかで「ばんざい!ばんざい!」と思っていた。なんだか嬉しくて嬉しくてたまらなかった。来てくれた若い彼らにもたくさんの言葉を貰った。それは大事に私の心の中で何回も繰り返して自分を励ます呪文にするんだ。
 にゃをちゃんをいたわるように見つめていた藤山、春日両氏。なんていい兄ちゃんなんだ!こんな素敵な日を与えてくれたのは、柴田浩史、ひろしさんのおかげに違いない。
 レイチェルは次のライブも決めてくれた。こんないい日もすぐに過去になる。でももっと凄い感動的な未来が絶対待ってる。また何かが始まるんだ。

 PS 誕生日と言って奏・TONSOFSOBSのギターリスト木下氏とにゃをちゃんから花束を頂いた。
・・・ピンクの金魚草を入れてくれた「四月の魚だからね」って。


⑭最近の小出

先日、グラニットハウスのライブで私の毒牙にかかった沢山の皆様、すみません・・・また大暴れしてしまいました。

 さて、最近の小出ですが、前回報告の通り、ドラム平嶋夫妻の第一子誕生に触発され、ニューヨークをもじって「ニュー葉子」って事で新しい事に挑戦するプロジェクトを敢行中です。
 まず、SAXヒロシさんの奥様、中村詠子氏がSOVERYの「櫻」を歌ってくださる事になり、湘南FMで流れるんです!!詠子さんの歌声、是非聞いて下さい!!さすがプロ!こんな光栄に恵まれ私は幸せです。私が抱く音楽観は「皆に歌ってもらえるような曲を作る」事なので、こんな嬉しい事はありません。詳細はおってこのページでも紹介しまーす!!

 そして第2弾!兼ねてより親交のある、キーボード、にゃをちゃん(奏・TONSOFSOBS)に次回、高円寺稲生座でゲスト出演してもらう事に!彼女とは四谷アウトブレイクで対バンして以来とても親しくなり、彼女の音楽に対する真摯さが私は大好きです。何よりその人柄がいい!是非一緒にやってみたいプレイヤーの一人でした。 今回、2週間くらい前のいきなりのお願いにも関わらず参加してもらえる事になり、こちらも楽しみです。
 彼女の穏やかでクールで、情熱的な一面を是非ご堪能あれ!3月27日(金)です!!

 そんでもって、最近ニュー葉子は、色んな所へレコーディングした音源をちまちまと送っている。今回はしつこく送る事にした。めげないぞ。こういう類の物は、やたらと手間暇かかる。歌詞だ音源だ写真だプロフィールだってね。もうかれこれ10社ぐらい送ったか?こんな気持ちになれたのも、やはり平嶋Jrのおかげだ。メーカーさんが「も~やめて」っていうぐらい送るんだ。がはは!!
 そのかいあってか、今度3月29日(日)NHK-FMのインディーズファイルという番組にSOVERYが流れる事になった!!夜11時~12時半までの間に流れる。しかしニュー葉子は最近の郵送物の乱発の為、どの曲をエントリーしたか分からない・・・。当日ドキドキしながら聞こうと思う。

 ドキドキわくわくする事って素敵だね。新しい事大好き。それは自分が作り出す事もできる。自分が諦めない限り続く。あー明日は姪っこの新築したての小学校を見に行くんだ。校舎に入れるんだよ。小さな机、できたての廊下や何も貼ってない壁。そんなまっさらな校舎で今度はどんな発見があるんだろう。楽しみだなぁ。


⑬生まれた!!!!!!!

 3月9日、ドラム平嶋秀亘夫妻に第一子誕生!!!!

 この日をどれだけ待ちわびたか・・・。まー坊(へいちゃんの奥様)をこのブログ始まって以来紹介しなかったのは「この日」の為にとっておいたのだ。
 彼女は私にとって大切な友であり、SOVERYの一員である。
 へいちゃんと知り合ってからの付き合いだから、5年近くになるか?しかし私の人見知りな性格の為、なかなか話が出来なかった。それを一気に近づけてくれたのは何年か前の「アイランド計画!!」(ひらしまだけに・・)だった。平嶋夫妻と2泊3日で伊豆の海に行ったのだ。
 もう9月に入っていて伊豆の海には人もまばらで貸し切り状態。そんな海のほんの目の前にあるペンションで、着いたその夜2人で、波の音を聞きながらお酒を飲んで、いつまでもいつまでも語り合った。宇宙の話、言語について、古代インカの話。ただ絶え間なく聞こえてくる波の音を聞きながら、2人の女がグラス片手にデカイ世界の話を延々している様を想像してくれ!そのうちお互い自分自身の話になった。
 彼女は何事も自然のままに受け入れる超「自然体」人間だ。そうなれるまでに色んな事を感じてきたに違いない。私も彼女の雰囲気に引き込まれ素直に自分をしゃべっていた。
 「そろそろ寝ようか」灯りを消してお互い布団に入ると、ただ波の音だけが聞こえていた、あの日の事が忘れられない。
 彼女はSOVERY結成して間もなくからずーっと私達を見守ってくれていた。一時、私達にチャンスが訪れた時、涙して喜んでくれた。彼女自身、大変な出産で、何度も入院しているにも関わらず、小心者の私にベッドの上から何度も応援メールをくれた。
 彼女の夢がかなった今、私は心から彼女を尊敬するし、何よりも「命は求めて得られるものじゃなく、授かるもの」だという事を教えてくれた3人に感謝と、これからのエールを送りたい。
 へいちゃん、まー坊、本当におめでとう!!!!!!!
 そして、生まれてきてくれた彼に、ありがとう。

さぁ~飲むぞー!!


⑫雪が降った!

 雪が降ったねぇ。極寒の地域の方々はさぞ大変なことでしょうが、関東に住んでると雪がたくさん積もって欲しいと思う。だってきれいなんだもん。
 そして不測の出来事がたくさん起きて、街中がパニックになって、誰もが遅刻して、開き直った安堵感みたいになって、みんなが笑っちゃうような1日があったっていい。そんな時は近くにいる知らない誰かと平気でしゃべれそうだ。会社に「遅れます」と電話したら、足跡のついてない所をザックザックと踏みならして、雪を固めて投げるんだ。坂を段ボールで滑ってもいい。みんな、信号機もあてにならずにゆっくりと道路を渡ってる。ほっぺたや鼻が赤くなってみんなかわいい。
 不便で迷惑なんだけど、何だかわくわくする、楽しくなってしまう、こんなゆっくりとして、気ままになれる1日が日本人には必要だ。


⑪はぁ~

 先日、マンダラⅡに来て下さった皆さん、本当にありがとうございました!皆様のおかげでSOVERYは活かされてます!

 昨日の感想は「人の温かさを感じた」事です。
 緊張してる私を支えてくれたメンバー。温かいお客さんの拍手、私の名前を観客席から何度も呼んでくれた人。色々と心遣いして下さった、マンダラⅡのスタッフの皆さん。
 本当に頭が下がります。
 音楽だけでなく、何かをやり続けるということは、色んな人達を巻き込んで、家族をも巻き込んでやる、という事です。だから、ある意味自分勝手な行為だと思います。そのわがままに付き合ってくれる全ての人に、まず私は感謝しなくてはなりません。
 そしてご迷惑ついでに申しますが、このわがままは、やり通さなければなりません。
 私達が後悔しない事、それしかその方々に返すものはありません。
 ・・・本当に心から、感謝です。


⑩心中お察し致します・・・

 連日賑わっている話題。某大臣の失態ですが、私も酩酊ボーカリストとして心中お察し致します・・・。
 私もどれだけ醜態をさらし、大立ち回りをしてきたことか。ただ、あなたの場合、フィールドがデカすぎるっ。世界各国に配信されてしまうとね。しかし私ごときが応援も批判もできる立場ではなく、ただ、ただ、お気の毒としか言い様ございませんっ。のどが渇いたのではなく、目の前にあったんですよね~。お酒ってそういうものです。呼ぶんですよ。「お酒大好き~」って人の前で呼ぶんです。
 のど渇いたら、清涼飲料水飲めばいいんです。けど、心が求めてしまう。そこをつけ込まれるんです。ある意味、相思相愛ですよ。
 今回の事で皆さん大変ご立腹で、まことにもってその通りであります。こんな経済危機の中、ふざけんな!・・・ですよね。しかし私は自分を擁護するためか、何故かお気の毒になってしまうのです。あんなVTR何十回も見せられ、本人ほとんど覚えてなかったら・・・。翌日きつかったろうな、とか。なんて言い訳しよう・・とか。
 とりあえず頑張って下さい。世の中には公人じゃないだけで、あなたのような人がたくさんいるのですから。もうお酒飲みたくない・・などと言わず、きっぱり公人やめられて、思いきり飲まれたらいかがでしょうか。私もそうなんですが、懲りないのですよ、なかなか。


⑨ザ・2時間サスペンス

 私は大好きなのだ。この手の番組が。トイレに立ったぐらいで訳わかんなくなるような急展開もなく、犯人は絶対こいつだ!と思って大抵外さない。一人や二人怪しい奴がいたって、その人の認知度で雑魚と分かってしまう、何とも分かりやすくていい。
 何かしながら見るには打ってつけだ。しかも、脇役のキャラが立ってて、その人たちだけでも面白い。
 SOVERYのリハが休日の夜にあった。何気によしみつが「今日、徹子の部屋見たよ」と話し出し「あー見た見た!」私が答えた直後、またもやよしみつが「その後、家政婦は見た!見ちゃってさぁ~」「あー見た見た!」(小出)「俺も見た!シャドーファミリー!」(平嶋)(・・・その日見てる人しか分からなくてすみません)・・・おいおい、3人も見てたのかよ!
 その時間、他チャンネルでもドラマとかやってるだろうに、これ見るか。やっぱ違うね、SOVERY。その後2時間サスペンスの話に突入し、皆も加わり大盛況。
 船長シリーズ、温泉若おかみ、湯けむりシリーズ、等々尽きないのだ。「夜明さん知ってる?」ってあなた、かなりの通よ。普通役の名前から入ってこないよ。もちろん知ってますけど。タクシードライバーの推理日誌ね。
 もうずいぶん前から、私は恋愛もののドラマを一切見なくなった。面白くないんだよね。綺麗な男女の話ってのもねぇ。あたし位の歳になっちゃうと、歪んでるほうが(笑)よっぽどそそるね。イマジンが膨らむ!市原悦子さんのファンのよっちゃん、ライス国務長官?を好きなM沢先輩。結局私もこの口か!!
 しかしザ・2時間サスペンスは人間の醜い部分をさらけ出す、大変勉強になる番組だ。欲と金!!こんな永久に不滅のテーマを延々とやっていく姿勢は見習いたいものだ。
 私はこれと言ってコレクターでもなければ、深い知識もないが、ザ・2時間サスペンスと昭和のお菓子談義であれば「朝まで生テレビ」モードでお付き合いできると思う。


⑧2月9日

 昨日は色々あった。またべらぼうに飲んでしまった。
 今度BS日テレのインディーズ音楽番組に出る事になり、初めてTV局に行ったのだ。すげービルだよ。入口で名前書いて、チケットもらって、駅の改札みたいな所通るの。28Fまでエレベーターで行くんだけど、ガラス張りで夜景がきれいだった。
 担当の方、すごく熱のある方で、ウチのHPも見てくれていて、皆のプロフィールを知っていた。考えてみれば、ウチのメンバー皆凄いのよ。あたし以外は!そんな無名なあたしを彼らはいつも励ましてくれる。ほんといい兄ちゃん達なんだ。
 打ち合わせが終わり、さてさて、ベースかんたろー君率いる「東京特許許可局」(いいづれぇぞ!)のライブを見にいく事となった。ビルを出て新橋の街を歩きながら、今までのSOVERYの事、思わずにいられなかった。
 2001年、あの正しく爆弾テロのあった日、SOVERYは生まれた。私は初めて「自分の好きな事を好きなようにやろう」と誓った日でもあった。
 2人で何年間かライブバーをまわり、バンドを作った。仲間選びは「面接」!!上手い事は当然!長く続けていける仲間、私が好きになれる人達。
 以来、おいしい話もいくつかあった。辛い思いもいっぱいした。でも今の仲間に出会えた事と、お客さん、支えてくれている、いくつものライブハウスのおかげで、ほんとに楽しくやっている。
 ライブを見終わって、ここにも私達とおなじく、生き方が不器用な熱い人間がいると思って、嬉しくなった。
 SOVERYがTVに!たくさんの人に見て欲しいよ。ウチの売りはメンバーのキャラ!面接で選んだだけはある!ははは!でもマジでかっこいいよ。こんなお兄さん(みのもんた風)いたら惚れるよ。不器用だけど彼らは「本物」だ!


⑦SO VERY発祥の地で

 昨日、ShowBoatでのライブ、雨の中見に来てくれた皆さん、ありがとうございました。

 高円寺といえば、稲生座!SO VERY発祥の地!前にもこのコーナーに書きましたが、私とふんじがSO VERYを立ち上げた当初、弾き語りでいろんなお店を回っていました。友人に勧められて、稲生座に辿り着き、以後大変お世話になった、大切な場所です。
 ライブが終わったら、稲生座に寄ろう、と前々から決めていた私達は、雨が降る中向かいました。庚申通り商店街の中をぬけ、階段を上がると、う~あの雑多で味わいのある入り口が!扉を覗くと、レイチェル(彼のベースはかっちょいいぞ!)が、変わらぬ笑顔で迎えてくれました。
 2年ぶりに訪れた稲生座。あの時のまま、暖かく、雰囲気も変わっていなかった。席に座って「ビール!!」すると、この店でどれだけ飲んだかわからない、あのハートランドビールが!緑色のビンで量が多いのがいーのよ。あの頃2人してラッパ飲みしながらステージ出てたなぁ。昔からあがり症の私に、ふんじが変わって喋ってくれた。このお店には、ジャンルとか超えて、音楽を聞いてくれる色んな人種(笑)のお客さんがたくさん居て、私が初めてお客さんに「おひねり」!!を頂いたお店でもあるのだ。
 今は亡きマスターとえみちゃん(奥様)がそんな雰囲気を作り出したんだ。歴史あるそんな稲生座の中の新参者で、酔っ払いの私達をこのお店は優しく包んでくれました。
 昨日、稲生座で、あの頃の、たった2人のSO VERYをもう一度やってみよう、と私達は思いました。レイチェルがすぐに日程を決めてくれました。
 3月27日、金曜日。マスターの遺影の前で、今も変わらない自分が居てくれることを、私は確認してみたいのです。


⑥洋服だらけ

 私はやたら洋服を持っている。歌うたいという立場上、ライブで着る服もやたらにある。ライブが大体月2回ペースなので、その度に違う服を着たくなり、次々に買ってしまう。
 お~これは!と思う服を試着もせずに購入するため、ライブ当日の朝、着てみると・・・全然似合ってねーし・・・という事ばかりだ。
 だから数え切れないほどのレパートリーがありながら、数着の着まわししかしてない!なんとももったない話なのだ。
 しかもライブ用のものは「普段着られないようなやつ」にしてしまう為、日常はきつい。前に、R&Bっぽくやろうと思って買った、ユニオンジャックのマークの入った青いスパンコールのワンピース(笑)なんか、どうすんのよー。あたし色白だから似合わねー!!ただ、その時「新しい1歩を踏み出すぞ」とくだらん意気込みで買ってそのまま。
 普段着だっていっぱいあんのよ。じつは。だけどめんどくさがり屋なもんで、洗濯したやつを着てしまい、いつも一緒!
 去年なんかさ、仕事場に3枚のTシャツで、ひと夏まわしちゃったのよ!でもって仕事仲間に「これ、俺の制服だと思って」なんて納得させて!!いけないな~。こんなんじゃ。
 この間、キーボーディストのにゃをちゃんとこんな話になって、一度ライブで着た服を、女の子同士でリサイクルし合ったらどうか。なんて盛り上がっちゃいました。
 今年はがんばって着ていない服を着てみよう。似合ってると思い込むんだ!思い込みが肝心!・・・ただあのスパンコールだけは・・・着れないだろうな。まずメンバーがひっくり返るよ。


⑤アメリカ大統領

 先日、気になって深夜2時近く起きてしまった。就任式を見たかったのです。TV付けたら丁度、アレサ・フランクリンが歌ってた!きゃ~
 凄いなアメリカ。遂に黒人大統領とは。大きな1歩を踏み出したアメリカ!エールを贈りたいと思います。チェ~ンジ!!そして景気回復お願いしますよ。


④小出の父ちゃん

 今日15日は小出の父ちゃんの誕生日である。
 彼は一言で言ったら「過激派」!気にいらない事があると家中壊しまくり、ろくに働きもせず、遊ぶのが大好きで、陽気で、おしゃれな人だ。そんな父ちゃんが私は大好きだ。自分の感情だけで私達兄弟は幼い頃、意味もなくぶっ飛ばされたりしてきたのに、全然嫌いになんてなれないんだな、これが。
 父ちゃんは物凄く手先が器用で職人並みなのだが、すぐ飽きてしまう。もし一つの事をやり続けていたなら、芸術家にだってなれた人だ。
 でも実際はただのおっさんである。なんの肩書きもなく、未だ母ちゃんに叱られ、うだつの上がらない男なのだ。
 しかし彼は正直だ。子供のように純粋だ。こんなじじぃになるまで嫌なことはしない生き方ができる彼を私は凄いと思う。そこで誰もが「そういう生き方できるのは、周りに恵まれているから」と言うが、果たしてそうだとしても同じ事ができるのは僅かだと思う。
 自由に生きてきた割には何も残せなかった父ちゃん。でも、あたしには伝わってるからね。父ちゃんは差別や区別をしない、凄い人だよ。
 誕生日おめでとう。今度また卓球しよう。遊んでる時の父ちゃんが一番かっこいいよ。


③拝啓、キタガワヒロコ様

 SoVeryのCDもようやく佳境に入り、谷平先生(グラニットハウス)のご尽力のもと、そろそろ生まれ出ようとしております!
 振り返ると、ファーストアルバムを出したあの頃から、メンバーも状況もずいぶん変わりました。ファーストから居てくれているのはドラムのへいちゃんだけだね。
 今日はそのファーストアルバムを買ってくれる筈だった1人の女の子の話です。

 へいちゃんに「お前ら、セプテンバーコンサートに2人で出ろ」と誘われたのはもう何年前だったか?当時、サポートで頼み込みやっとファーストCDが出来上がった頃でした。
 不特定多数の人前で演奏できるという事と、あわよくばCDを買ってもらえたら、と、「9.11」の日に行われる平和を願うコンサートに参加することにしました。
 私達は田無のショッピングモールの中にある特設会場に出演することになりました。(全国各地で現在も行われています)2人でステージに上がり、椅子にきちんと座ったおじいちゃんや、子供をあやすお母さん達の前で演奏し、いつもと違う観客の新鮮さもあり、とても楽しいひと時を過ごしました。さて演奏が終わり、司会者の方が「SoVeryのCDの販売がありますので最後まで見ていってくださいね」と言ってもらったにも関わらず、その日最後の演奏者も終わったその頃、私達は「どーせCD買う人なんていないだろ、参加するだけで充分意味があった」とか言って、とっとと荷物をまとめ「それじゃ!」と帰ってしまいました。
 バスに乗り随分走った頃、ふんじのケータイに電話が・・・「あのーCD欲しいって子がいるんですけど」主催のFM局の方からでした。「お母さんと今ここに居るんです」!!!!!
 私達は間違ってました。真剣に聞いてくれる人たちがいるってこと。
 彼女の名前はキタガワヒロコちゃん。もう随分お姉さんになったろうな。その電話の内容を聞き私は嬉しさと申し訳なさで、涙がでました。そんな私にふんじが言ってくれました。
 お前が歌い続けていればいつかきっと会える、と。
 私は彼女の歌を作りました。「CALL ME」という曲です。
♪歌い続ける先に あなたは待ってる♪
 待っててくれよ!そしてあの時ありがとう。今度2枚目のCDが出るんだよ、ヒロコちゃん!あの日の事があって今があるんだよ。あなたの事、ずっと忘れないよ。


②七味唐辛子

 今年何年かぶりに、地元大宮の氷川神社に初詣に行きました。
 私の守護神社を浅草寺と鎌倉の鶴岡八幡宮と勝手に決めていて、毎年どちらかに初詣に行き、それ以外にSoVeryでいい事があったり、報告をしに何度も訪れるのですが、何だか今年は氷川様

■ボーカル 小出葉子(こいでようこ)
数々のセッションバンド、バンド活動、レコーディング等を経て現在に至る。
25才より作詞作曲を手がける。ブルーハーツ(梶原氏)、子供ばんど(谷平氏、やまとゆう氏)、アナーキー(逸見氏)Look(松沢氏)X-ray(藤山氏)など多数のアーティストと共演

■キーボード・ギター・コーラス 藤山高浩(ふじやまたかひろ)
x-RAY、DEAD ENDを経て、グラニットハウス(谷平氏、やまとゆう氏)でも活動中。
soveryではアレンジャー、バンドマスターとして指揮

■ドラムス 平嶋秀亘(ひらしまひでのぶ)
二十歳過ぎよりプロ活動に入る。
いろいろなアーティストのバックバンドや、CM音楽、自身のバンドのライブ活動、ミュージカルの生演奏、各種パーティー、ヴォーカルスクールの発表会、個人でのドラムレッスンなど幅広く活動している
共演アーティスト、三好鉄生、king of soul、鈴木雄大、crazy ken、hasiken、stripes、ドリフターズ(USA)、WARABA(africa) Pinkie(jamaica),Mr.Slim Company 等他多数 

■サックス 中村ヒロシ(なかむらひろし)
'83結成当時からバブルガムブラザースに参加 浜田省吾JBOYツアー、TUBEツアーメンバー参加 その他、松本伊代、柳葉敏郎

■ギター  春日善光(かすがよしみつ)
ダディ竹千代&東京おとぼけCAT's、突撃ダンスホール等多数参加。 共演アーティスト、神田陽子(講談師)国本武春(浪曲師)さねよしいさこ等多数。

■ベース 小此木寿一”ノギー”(おこのぎとしかず)
「ABO」(アボ)のリーダー、ベーシスト。SOVERY他、引く手あまたのベーシスト! 多趣味な彼の今のブームは「自転車」!とってもおしゃれでファンキーなノギーです。

SO VERY オフィシャルサイト

四谷、新橋、原宿、吉祥寺、代官山を中心に活動するバンド SO VERY の公式サイトです。